一番電話をする相手は一番会ってる相手
社会ネットワークの研究では、 「三〇分ルール」 と呼ばれる不文律がある。 もしその人があなたの家から三〇分以内の場所に住んでいれば、あなたはその人と会う努力をするし、 その人を自分にとって重要な人と考える、というルールだ。 ちなみにその三〇分が徒歩なのか、 自転車または車かはあまり関係なく、心理的に重要な時間が三〇分なのだ。 もしそうであれば、三〇分以上離れた場所に住んでいる相手でも、 実際に会いに行けない埋め合わせを電話や携帯メールですればいいじゃないか、と思うかもしれない。 だがどうやら、 ことはそうはいかないらしい。 ハン・ヒュン・ジョーの研究は、 私たちが最も頻繁に電話をかけるのは近くに住んでいる友人であることを明らかにした。 意外にも私たちが一番頻繁に電話をする相手は、一番頻繁に会っている相手なのだ。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー・119ページ