ヴィーガンだけ扱いが違う

同様に、ヴィーガンは決して病気にならないことが期待されています。例えば、ノンヴィーガンが心臓発作を起こしたときには、遺伝子によるものだと人は思いがちですが、一方でヴィーガンは鼻風邪をひいただけで、食事のせいだと言われるのです。また、ヴィーガンは到底不可能な道徳的理想像に従って生きるものだという投影があります。こうして仮にウールのものを身につければ偽善者呼ばわりされ、着なければ過激派と呼ばれるのです。ヴィーガンとノンヴィーガンのためのコミュニケーションガイドブックメラニー・ジョイ・150ページ

また、不満の表明はマイノリティ集団の誰かがマジョリティ集団の誰かに向けたものであると、不平を言っているとみなされる可能性が一段と高いのです。例えば、男性から女性のパートナーに対する不満はありのままに不満を表明していると捉えられる一方で、女性が男性のパートナーに対して不満をいうと口うるさいと思われがちです。同様に、ヴィーガンはノンヴィーガンよりもよく不平を言う人と見られる傾向が強いです。ヴィーガンとノンヴィーガンのためのコミュニケーションガイドブックメラニー・ジョイ・58ページ