ボーイフレンド演じます
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あ社会的評判が地におち「まともな彼氏がいる」ことがアピールできないと、フンコロガシへの寄付金を募る慈善団体をクビになってしまう、ロックスターの息子が、弁護士のオリバーと「フェイクのボーイフレンド」になる、という話。
フェイクのボーイフレンドを「演じる」のが、だんだん「フェイクを演じる」という関係での「マジ」になってく、そのあわいを楽しむ作品なのだろうが、もうね、とにかく地口が多い(笑)
水城せとな先生の『俎上の恋は〜』』『窮鼠はチーズの夢を〜』のアレが好きな人は楽しめるかも。というのも、ずっと二人のジョークのやりとりが延々続くような構造になってるから。
そして、そのジョークがこれまたとことんブリティッシュってんですか。
冗談の応酬を「うふふ」と楽しめる人にはもうとにかく素晴らしい作品でしかないと思うが、あんまりにも過剰なので「ちょっとくどいなあ」と思う人もいるかも。自分は英国ロック大好きなので、主人公の父親(伝説的なロックミュージシャン)がマークノップラーの話したりするのをほほえましくよんだ。
あとがきよむと、続編が今年の8月に刊行予定だとか。翻訳はいつ出るのかな。