ヘルシー・ハッピー・ホーリー協会

この白いターバンに白装束の集団は、何者だったのだろうか? それは3HO (ヘルシー・ハッピー・ホーリー協会)と呼ばれる団体だ。シク教徒から派生して一九七〇年代に創設された「代替宗教」で、全米でクンダリーニヨガの教室を主宰している。では、顎鬚を生やした男は ? 彼の名はハルバジャン・シン・カルサ(ヨギ・バジャン)、人を惹きつける魅力と多くのコネをもったこの団体のリーダーだ。宗教的な面でも組織の上でも欧米の全シク教徒の指導者とされ (それには多くの異論があるが) 、二〇〇四年に世を去るまでに何億ドルもの資産を築いた。次に、そこで使われていたのは? グルムキー文字という、現代パンジャービー語とシク教の聖典で使われている文字だ。そしてこの集団の信条は何か? それは、ヨギ・バジャンの厳格なニューエイジ思想に従うことだ。その教えには、肉とアルコールを口にしないこと、ヨギ・バジャンが決めた結婚相手を受け入れること、毎朝四時半に目を覚まして聖典を読み、ヨガ教室に参加すること、教えに従わなかった人あるいは従いそうもない人とは親しくしないこと、などが含まれる。カルトのことば　なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか / アマンダ・モンテル・8ページ