フェディバースのなにがいけなかったのか?
「ユーザビリティ」と「非中央集権性」がトレードオフの関係になっている
フェディバースでは、大手サーバーに所属することで高いユーザビリティを享受できますが、その代わりに特定のサーバーに依存するリスクがあります。
一方個人や小規模サーバーに参加すると分散化できますが、グローバルビューの欠如や大手サーバーからの不利な扱いにより、ユーザー体験が損なわれます。
その結果、人々はユーザビリティを優先し、大手サーバーに集中します。本来は、ユーザーが自身の効用を最大化するよう行動しても、非中央集権性が得られる仕組みにするべきでした。https://whtwnd.com/boobam.bsky.social/entries/BlueskyがActivityPubを採用しなかった3つの理由
「理念」と「アーキテクチャ」が一致していない
ActivityPubには「Shared Inbox」という仕組みがあります。これにより、あるサーバーに所属する複数のユーザーからフォローされている場合でも、そのサーバーへの配送は一度で済みます。
つまるところ、ActivityPubというプロトコルは、分散すればするほどパフォーマンスが低下します。スケーラビリティの観点から見ると、多くのユーザーが1つのサーバーに集まるほうが効率的です。
これは分散を推奨するフェディバースの理念と矛盾しています。https://whtwnd.com/boobam.bsky.social/entries/BlueskyがActivityPubを採用しなかった3つの理由
分散が目的化している
分散化は本来手段であり、その目的は他にあるべきです。
「コミュニティの形成」が目的であれば、それを解決する手段は本当に分散でよいのでしょうか。Misskeyにおけるチャンネル機能のように、1つのサービス内でコミュニティを作れば済む話ではないでしょうか?
「メタクソ化しないSNS」の作成が目的であれば、それを解決する手段は本当に分散でよいのでしょうか。最初にサーバー選択の自由が与えられても、その後ロックインされてしまっては意味がありません。
一部のフェディバース支持者は、反中央集権を重視するあまり、分散そのものを目的としてしまっているように見えます。https://whtwnd.com/boobam.bsky.social/entries/BlueskyがActivityPubを採用しなかった3つの理由