フィルタリング
われわれの脳は無数の対象を扱えるようには進化していない。つまり、この世界はわれわれの本来の能力を超えているので、その
インターフェース
となってくれる自分たちのマシンに頼らなくてはならない。自分たちの作ってしまった爆発的な数の選択肢を扱うためには、
リアルタイムでフィルターをフィルタリングするようなシステムが必要
なのだ。
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー
p.251
もはやフィルタリングから身を引くことはできない。
フィルター
の欠点は、フィルターを除去することでは元に戻せない。フィルターの欠点は、それを相殺する他のフィルターを適用して直していくしかないのだ。
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー
p.234
だが、どんなフィルターも良いものを切り捨ててしまう。
検閲
はフィルタリングの一種であり、フィルターもまた検閲なのだ。政府は全国的なフィルターを設置して、望ましくない政治的意見を除去し、言論を制限するだろう。フェイスブックやグーグルの例のように、政府は何をフィルタリングしているかは明かさない。それに、
ソーシャルメディア
と違って、市民は別の政府に乗り換えるわけにはいかない。
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー
p.233