パートナーを美化するほど関係は安定する
これを裏付ける行動上のエビデンスを見つけたのが、サンドラ・マレーだ。 彼女は既婚の若いカップルを対象にした研究を通じ、 交際開始時に相手を美化すればするほど(現実を見るスイッチを切れば切るほど)、その関係への満足度は長続きすると明らかにした。 また、 お互いを美化し合えばし合うほど、その関係が長続きする可能性も高かった。 しかしふと我に返ってパートナーの真の姿が見えてくると、満足度はゆっくりと、 しかし着実に低下し、最終的に行きつくところは一つだ。 だからパートナーの欠点がちゃんと見えないからといってそれが二人の関係に災難をもたらすというわけではなく、むしろそれこそが良い関係を築く鍵らしい。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー 316ページ