バズりはヴァイラルマーケティングではなくむしろ焼畑農業
バズりとヴァイラルはむしろ真逆。
ヴァイラルは言葉の通りウイルスみたいに気づくと「感染してる」イメージ。感染した人がまた周囲の人に感染させていきまたその人が....という流れが止まらないという感じ。
それで行くとヴァイラルに大事なのはむしろ「時間差」だったり「潜伏期間」だと思う。
潜伏期間とは言い換えると「自分が感染しているのに感染していることに気づいていない期間」。ここをいかにデザインするかがヴァイラルマーケティングの最も重要なところだと思う。
感染しているのに気づいていないとはさらに言い換えると「完全なファン、支持者なのにその自覚がない」状態。
完全なファン/支持者/優良顧客になってしまうと、周囲からも自分でもそうアイデンティファイしてしまう=ファン/支持者/優良顧客でない人からすると「あいつら」(Them)という他人事になってしまうため、そいつらが「すっごくいいんだよ!!」と言っても「ハイハイ」ってなる。
感染してることに気づいてないけど感染した人が、感染してない人のところに行き、感染させる行動を取る。ここが大事。
グレイトフル・デッドがここでもすごくおもしろくて。彼らの音楽は聴いてすぐに「気に入る」「その場で熱心なファンになる」というものではなく「時間差」がある。バイト先での作業中、先輩がデッドをかけていたのを聴いて、なんか気になって家でも聴いているうちに.....みたいなエピソードがゴロゴロ出てくる。「すぐその場で良さがわかる」「脳天をぶっ壊される」ようなものでないからこそ恐ろしいものがある。
これに対しバズはむしろ「一瞬で伝播する」。燎原のごとしというか。そして燃えた後には何も残らないのでむしろ完全な焼畑農業。ウイルスまですべて死滅させる(笑)。
自分もグレイトフル・デッドのようなヴァイラル、ウイルス感染を狙ってる。バズりはしない。話題になることもない。でも1人ずつ確実に。たとえばCosenseでの生活ログをとりはじめる人が出たり、Discordサーバ:EYEhateSNSのご案内に参加する人が出たり、このCosenseを読む人が増える。そういうイメージ。
読んでおもしろかった人には自然に「この人おもしろいよ」「毎日見るといいよ」ってアクションをしてもらいたい。
そうやってバイラルで広がった人たちからの支援で、言論活動や著述活動、コミュニティ活動できる基盤をつくっていきたいなあ。