ニューヨーク・ニューヨーク
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1巻p.254
ニューヨークニューヨーク。ごめんなさい、読むのが苦痛でしかなかった.....。
この作品の「意義」はわかる。これ、掲載少女漫画誌かな? BL、ではなく、ニューヨークを舞台にゲイであることをテーマに、当時の知識としては限界まで幅広いトピックを扱ってたんではないだろうか。その意義は認める。 ただ、読んでいてどうにもおもしろくない。ストーリーが実は「ない」のだ。「ない」というと語弊があるが、登場人物がストーリーのために、レイプされたり、死んだり、犯罪に巻き込まれたり、病気になったりする様に「もう勘弁してくれ」となった。
こういう「ストーリーのためにいる登場人物」がすんごい苦手。
「ゲイ」で描けることを全部盛りで描きたかったんだと思う。当時、そこまでテーマが細分化してなかったし、その余裕もなかったのかも。そして、その間に、マーダーサスペンスもやりたくなってしまった。それを全部盛り込んだ。その結果が「これ」。
あと、エスニシティにしても一応描こうと努力はしてるけど、今の解像度で見ると、お話にならなすぎる。そこらへんは大目に見るとして、しっかし、文字も多いし、ストーリーにエモーショナルなところがなく(あるように見せて実は「ない」)、読むのきつかったなあ......。でも、分水嶺、教養として押さえておくべき作品ではあるかも。