トリリオンゲーム
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めちゃくちゃおもしろい。『アイシールド21』『ドクターストーン』の稲垣理一郎が「マネーゲーム」をテーマに、レッツ成り上がり!物語を描く。てか、何をテーマにどんなマンガしても「稲垣理一郎」だし、主人公は「ああ、またいつものタイプか」なんだけど、このマンガを圧倒的におもしろくしているのは池上遼一先生の絵、絵、絵!!! とにかく絵の力がハンパない。池上先生だから当然って話なんだが、にしても、いつも以上に描くのを楽しんでるのが伝わってきて、特にこの3巻はストーリーそっちのけで絵に惹きつけられてしまった。
ただでさえとんでもない力を持ってる絵が、テンポのよい物語と、「ジャンプ率」(ここでいうジャンプは週刊少年ジャンプではなくデザイン用語のそれ)高いコマ割でギラッギラのキンキンになってる。狐と狸のばかしあい、でも、そこにあるヒューマンドラマ。そこで描かれる様々な表情についつい引き込まれ、ページを繰る手が止まる止まる。
なんだかんだで既に「安定期」に入り熾火となったDr.Stoneよりも、これからどんどん燃え広がりまっせ〜とまんね〜ぜ〜な本作のほうが、今は旬。娘もドクターストーンは「ふーん」になってしまったが、トリリオンゲームは新刊まだ?と毎回聞いてくる。「この絵柄は好きじゃない」って人でも、人にこそ読んでもらいたいかも。