デモ
「(……)今日、集った人間のどれだけがそれでも反原発を訴え続けているだろうか? 私はデモに参加することは闘争の一員となることだと理解する。結果、機動隊との衝突があるかもしれない。発砲を受けるかもしれない。死ぬかもしれないのだ。これもまた戦争だ。闘争といえば聞こえはいいが、戦争なのだ。これだけの人数を皆殺しにするだけの大義が貴方達にあるのかと問うことこそが、デモという抵抗運動なのではなかろうか?」
純潔
嶽本野ばら
p.202