恋愛の逆説
好き!という恋愛感情での結びつきは「お前しかいない」という特殊性、かけがえのなさを表現する一方で「そうした関係性はあちこちに溢れている」(みんな恋をしている、他人から見たら恋なんてそのワンオブゼムにすぎない)「過去にも好きがあった」などから、実は絶対性がない。これを恋愛の逆説、恋愛のパラドクスと呼ぶことにする。
世界全体、日本社会全体のアロマンティック化が自分はとても気になっており、BLにはそうした傾向が頻繁に、強く見られる。恋愛、めんどくさいでしょ。スキルない人には参入しにくい割に、その「スキル」とやらが単なるテンプレのインストールでしかない。
あと、恋愛って「終わり」を内包してるんだよね。基本的に。バカなJPOPの世界とかなら「永遠に愛してる」だの「生まれ変わっても」だの言うけれど、まあまともにやれば「いずれは熱を失う」のが恋愛ってやつでは。仮にそのまま生存していたとしても、今度は「結婚」や「婚姻」、それに準じた「暮らしの基盤としての関係性」にシフトいってしまう。
The KinksにThe First Time We Fall In Loveという初恋を歌った曲があるが、「初」恋って言ってる時点で「そっか、次があるんやな」を予感させる。
それはなぜかというと、やっぱり恋愛が強く激しく燃え上がる性格が強いからで、それってその多くは誤解や思い込み、一時的な精神的コンディションによるところが大きいため、長くはどうしても続かない。
ところが「ここにどうしようもない"欠陥"を抱えている人間がおり、それに耐えてくれるのが"お前しかいない"のような否定系で限定した関係」であれば、これは「燃えるとか燃えないとかじゃない」、「それしかない」関係になる。(おまえでダメならもうダメだ)。こっちのほうが恋愛よりも「強い」とも言えてしまう。
あるいはホルモンの影響で「運命の番」が決まっているといった場合。ここも「恋愛よりも強い絆」つまり「脱恋愛化」アロマティック化と考えることもできる。オメガバース参照。