ドストエフスキー
https://gyazo.com/9c3718750454a217487437b62b02af0b
五大長編全部読んだけど、どれもだいたい爆笑
単なるギャグ、くらいで自分は読んでる
だって爆笑じゃん......
でも、日本だと「そう思われてない」っぽい。
https://gyazo.com/2c1154b25ab32c12819513499fcaf8a7
佐藤亜紀が「ドストエフスキーはメロドラマですよ」と指摘してて快哉を叫んだわ。 ドストエフスキーの作品をメロドラマ呼ばわりしたら罰が当たると思う人がいるかもしれませんが、心配はいりません。間違いなく、メロドラマです。ただし、所謂メロドラマにおいて陰謀や発狂や自殺や殺人だらけの筋書きを動かし、登場人物に到底正気とは思えないような行動を取らせて観客をわくわくさせるのは専ら金と権力とセックス(時にはその三位一体)ですが、ドストエフスキーはその三つをほぼ丸ごと採用した上、天才的創意を働かせて、人間が同じくらい必死になり、残酷になり、時としては殺人さえ辞さないドラマチックな要素を持ち込んだ。それが「思想」です。
佐藤亜紀. 小説のストラテジー (Japanese Edition) (pp.64-65). Kindle 版.
ウラジーミル・ナボコフは『ロシア文学講義』において、ドストエフスキーは一級の作家ではないとして、その理由を幾つか挙げています。まず、描写をほとんどしないこと。次いで、下卑た騒々しさ。更に、どぎつい効果を挙げるために正気ではない人物を登場させたがること。奇妙なことですが、ナボコフの難じた点は、そのまま、ドストエフスキーの狙いを正確に示しています。つまりドストエフスキーはついうっかり、或いは癖で、或いは才能と技量の不足によって、そうした欠陥を持つ作品を生み出した訳ではなく、重々承知の上で、この上なく意識的に、ナボコフが間違いとする書き方を選んでいる、と言ってもいいでしょう。