スマホより手前にAIがある
歴史を振り返れば、IT競争の常道とは、ゲートウェイを手前に築くことにあったようだ。PCの争いをOSが無意味化し、OSの争いをブラウザが、ブラウザの争いを検索エンジンがと、そしてそれをスマホとアプリが…このようにITの争いは常に手前を争うものだった。こうして一番手前を抑えた企業は、大きな利益を手に入れた。 今、OpenAIの動きは、このメタゲームに大きな変化を加えつつある。
OpenAIは、人生のあらゆる点で人々が最初にアクセスする「ゲート」としてAIを位置づけようとしている。スマホやOSによらず、あらゆる問は「AIにきけば解決する」。AIをそんな集積ハブへと変化させようとしている。
初見では今回の発表は散発的かつ多方向的に映る。だが統合してみればOpenAIは「ChatGPT」ではなく、「あらゆるタッチポイントの入り口をおさえる総合エージェント」を作ろうとしてることがわかる。 ・音声認識、音声合成
・ロール毎の多様なエージェント
・画像の理解と生成を含むマルチモーダル
・様々な外部サービスとの連係ハブ