塩の街
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スラスラと読めた
最初の1章が儚い感じで、一番好みだった。
よかったシーン↓
きれいなだけの人間なんかいやしねェよ
自分の関わった人さえ不幸にならなければそれでいい。自分の見る部分さえ綺麗ならそれで。知らないところにどれほど汚く、残酷な部分があったとしても、それを直視することがなけれら知らなかったことにして穏やかでいられる。
briefing 世界が変わる前と後
けれど外泊が終わって2人の部屋を後にするとまただらだらのループが始まって、気持ちが楽に流れてしまう。干渉しない控えめな恋人、毎日の生活の心配をしなくてもいい集団生活、女友達とも気楽に遊べてお互い好きなことを我慢する必要もなく。
現状に不満がないので結婚への踏ん切りがつかない。だって結婚したからってこれ以上なくなるかなぁ?2人の生活とか始まったら家事の分担とか色々ややこしくない?自分の時間だって減るし家庭と仕事の料率って真面目に考えると大変さばかりが目につく。正はどこまで協力的かなあ、喧嘩増えて険悪になったら結婚する意味ないし。
『入院しなさい。処置が早ければ治るかもしれないわ』
『嘘つき‼︎治るわけないじゃない、追い出したいからっててきとうなこといわないでよ!』
「適当なこと言ってまで追い出したいって気づいたらどうなの⁉︎」
恨むな。ここまで言わせたのはあんただ。最初からわきまえてくれていたならこんなこと言わずに済んだ。
「あたしの家族がいないも同然だって知っててそういうこと言うわけ…?」
「それはあんたの事情でしょ。気の毒だとは思うけどあたしには関係ないわ」
ねぇ、洗濯機回しとくから後で干しといてね
それ労働量が平等じゃなくない?