推測的なアウトライン
「推測的なアウトライン」とは、執筆などのプロジェクトの最終的な構成を予測して作成するアウトラインのこと。
通常、アウトラインは執筆プロジェクトの開始時に作成される。
しかし、「推測的なアウトライン」の場合は、日々のノートテイキングの中で、関連するアイデアや情報を見つけるたびにアウトラインに追加していく。
常日頃からアウトラインに追加していく作業をすることで、いざ執筆などのプロジェクトを開始するときに、0スタートではなくなる。(インクリメンタル執筆術) つまり、「推測的なアウトライン」は、日々のノートテイキングと執筆プロジェクトを有機的に結びつける方法。アイデアを育てながら、自然に書くべき内容が明確になっていく。
具体例
例えば、「人工知能の歴史」について本を書くとする。
最初はもちろん、完全なアウトラインを持っていない。
AIに関する新しいノートを作成するたびに、それを「AIの歴史」というアウトラインに追加していく。
時間が経つにつれ、このアウトラインは徐々に形になっていく。
十分なノートが蓄積されたら、それらを整理・構造化し、完全な原稿に発展させることができる。
メリット
1. 白紙の状態からスタートする必要がない
2. ノート同士の関連性を見出すことができる
3. アウトラインが自然に「熟成」していく
4. 先入観にとらわれずに執筆できる