メタ認知
一言で
自分自身を客観的に認知すること
頭の中の先生
自分が何かをしているときに、自分の中のもう一人の自分が冷静に見ているように感じ
自分が能動的に行っている言動について、もう一人の自分が客観的な立場から、その言動を調整したり調和したりする能力をもって、「メタ認知」と定義している。
メタとは、超える、上に、高次の、という意味
自分が認知していることや記憶/学習したことなどを、高次の視点から認知しようという意味
メタ認知は、「意見、経験、感情、価値観」の4つの要素からなる
学習におけるメタ認知の影響
学習にたとえると、「どう覚えると覚えやすいのか」「学習全体はどのように進んできたのか」などを、第三者の視点で振り返ったり評価したりすること。
つまり、自分の学習状況や進み具合を振り返り、自分が得意なことや苦手なこと、どのような方法で勉強するのが自分に合っているのかなどを判断・評価できるようになる。
背景
「メタ認知」は、ジョン・H・フラベルというアメリカの心理学者が定義した概念で、認知心理学で使われていた用語。
メタという概念の起源となっているのが、古代ギリシャの哲学者・ソクラテスが提唱した「無知の知」という概念。
その意味は「知らないことを自覚している」ということで、哲学の出発点と言われている、有名な考え方。
この「自分は知らないことを認知している」という考えが、メタ認知につながっている。
1970年代から研究が進められていたが、つい最近まで一般的には知られていなかった。
最近になって、教育関係や人材育成、経営などの業界で重要な能力の一つとして注目されるようになった。