バックリンクは、知識管理システムのノードを暗黙的に定義するために使用できる
ポイント
例えば、Obsidianでノートを作成する際、まだ具体的な内容がない「機械学習」というノートを作成したとする。そして、他の多くのノートの中で「機械学習」という言葉にリンクを張っていく。
「ディープラーニングは、機械学習の一分野である」
「機械学習は、AIの重要な基礎技術の一つ」
「データサイエンスにおいて、機械学習は欠かせないスキルとなっている」
このように、「機械学習」ノート自体にはまだ内容がないものの、他のノートからのバックリンクとその文脈を見ることで、「機械学習」という概念がどのようなものであるか、徐々に理解が深まっていく。
バックリンクを辿ることで、「機械学習はAIの一分野で、ディープラーニングを含む。データサイエンスで重要な役割を果たしている」といった定義が自然と浮かび上がってくる。
これは、ノート自体に明示的に定義を書く(内包的定義)のではなく、他のノートとの関係性から定義が生まれる(外延的定義)という、双方向リンクならではの特徴といえる。
感じたこと
確かに、リンクをつけたけど、中身がないコンテンツが存在する。
今まではどちらかというと、陰性感情を持っていた。
中身しっかり書かなきゃと...
ただ、そうではなくて、リンクをつけてノートを取る過程で、新しい概念を自然と定義していくことができるようになる。これは、強力な機能だ。
他のノートとの関係性から、定義が生まれる。
概要
ノードへのバックリンクを表示するシステムでは、新しい動作が可能になります。つまり、ノードにまだコンテンツがない場合でも、他の多くのノードからそのノードにリンクを張ることで、新しいノードを外延的に(内包的ではなく)定義することができるのです。
私は、Conor White-Sullivanの Roam Research での行動で初めてこれに気づきました。彼は、自分のシステム内の複数のノート(一時的な日々のログ、機能リスト等)で、私たちの会話について書いていました。彼がそうしている間、彼は特定の名詞句(例えば私の名前)をリンクとして書いていました。それらのノードには独自のコンテンツはありませんでしたが、彼が数日にわたってこれを行うことで、バックリンクを通じて彼のシステム内で暗黙の定義が発展し始めたのです。
この効果には、文脈的なバックリンクが必要です。単純なバックリンクのリストでは、ノードを暗黙のうちに効果的に定義することはできません。バックリンクの周囲の文脈を見ることで、何が示唆されているのかを理解する必要があります。
私は、この技術が専門用語やあらゆる種類の固有名詞に特に役立つと感じています。
また、私の料理ノートでもこの手法を試しています。例えば、キャベツ(ただし、残念ながら私の公開ノートではバックリンクは見えません。私の非公開の週刊ジャーナルからのものなので)を参照してください。