MQM
翻訳品質評価フレームの1つ
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MQMはエラー評価一辺倒だった従来の業界の品質観を変えるのに大きな役割を果たした。
以下の3点に特徴があると紹介した。
・「木を見て森を見ず」との批判に対し、1文ずつの分析評価に加え、文章全体を対象とする全体評価を提唱した
・「one-size-fits-all」(画一的)との批判に対し、ドキュメントタイプに応じて柔軟にエラー項目や重大度を設定できる仕組みを提唱した
・「品質=エラー数」と定義するのではなく、「品質=仕様を満たす程度」との考え方を基本とした
※もちろん仕様で「品質=エラー数」とすればそれでよいし、現実にそうしているケースは極めて多い
多数の観点を用いた評価指標である、多次元評価 (Multidimensional Quality)
Terminology(用語)
Accuracy(正確さ)
Linguistic conventions(言語慣習)
Style(スタイル)
Locale conventions(地域慣習)
Audience appropriateness(最終読者妥当性)
Design and markup(デザインとマークアップ)
つまり、MQMは、翻訳品質を評価する際に、文法、語彙、スタイル、意味の正確性など、複数の次元を考慮している。
これにより、品質の評価が一面的にならず、翻訳のさまざまな側面が考慮される。