GPUの歴史
1980年代
コンピュータの歴史を振り返ると、1980年代までのパソコンは、CPUが一手に計算を担当していた。
しかし、この時代はまだCPUのパフォーマンスが限られていた。
そのため、一部のゲームやグラフィックス重視のアプリケーションを動かすことが難しかった。
1990年代
そこで1990年代に入ると、ゲームのグラフィック要素が増え、この高度化を支えるためにGPUが開発された。
特にNVIDIAが1999年に発表した「GeForce 256」は、世界初のGPUとされている。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1017774.html
2000年代
2000年代半ばから、GPUはさらなる飛躍を遂げる。
それが「GPGPU」の登場だった。
これは、グラフィック以外の一般的な計算もGPUで行うというもので、それによってGPUの利用範囲は大幅に広がった。
2010年代
GPGPUの需要に拍車をかけたのが、2010年代前半からのディープラーニングを中心とした人工知能のブーム。
2012年にGoogleが1,000台のコンピュータで猫の画像を認識したと発表。(Googleの猫)
その翌年、NVIDIA社がディープラーニングの演算処理にGPUを用いる実験を行い、12個のNVIDIA GPUが2000個のCPUに匹敵するパフォーマンスを上げる発表
https://blogs.nvidia.co.jp/2016/01/12/accelerating-ai-artificial-intelligence-gpus/
2020年代
GPU市場はNVIDIAやAMDが主導してたが、2020年代になると、Intelが参入してきた。
Intelは2020年に自社製GPU「Xe」を発表し、ゲームやAI分野での競争に参入した。
また、Googleが開発したTPU(Tensor Processing Unit)は、AI計算専用のプロセッサで、特に深層学習の計算に強いとされている。
Groq社がLLMに関して、GPUやCPUよりも大きな計算能力を持つLPUを発表している。
参考資料
https://gdep-sol.co.jp/gpu-technology/no6/
https://maricablog.standwave.jp/?p=758