Nishijin Sarasa
西陣さらさ
大学二回生から実家のある大阪を飛び出し、京都で下宿し始めた。正直頑張れば大阪から通えたものの、懇願したのと何故か親戚の大叔父さんが押してくれたことで、一階で銭湯を営むご家族の二階のアパートで卒業まで住むことに。その大叔父さんは、おじいちゃんの弟で長らく京都に住んでいた方で、それまで多分一度も会ったことがなかったのに何故か親身に相談に乗ってくれて不動産屋さんまで紹介してくれた人。父親がだいぶ渋っていたが、この叔父さんのおかげで下宿出来たと思う。もう亡くなられて久しいがいつまでも感謝。京都の学生生活の醍醐味は下宿にあると思う。
西陣さらさは隣に船岡温泉という有名な銭湯が近くにあるカフェで、ここも昔銭湯だったらしく、廃業後カフェになったようだ。船岡温泉は独特の建築と内装(タイル)で有名だが、西陣さらさの前進も同じ建築家の人が担当したらしく、銭湯時代のタイルや作りをなるべく保存したまま今はカフェとして賑わう場所になっている。 さらさは京都に何店舗かあり(花遊小路や三条)、ここは二号店。チェーンとはいえ、おそらくそれぞれの店長が裁量を持って運営してるようなので、店の作りはもちろんメニューまで各店舗全く違う。西陣さらさはやっぱりこの独特な内装が売りだと思う。もちろんコーヒーもご飯も美味しい。ご飯は割と多めだった気がする。ナポリタンとかあったような。
下宿から自転車で五分ぐらいだったので、結構課題をするために通ったりした。私は家で集中できないタイプの人間である。大学を卒業して、その下宿は退去してまた別のシェアハウスに住むことになったが、その時もイギリスまでの留学準備の英語の勉強でこのカフェにはお世話になった。遅くまで空いているのもいい(確か当時は十時ぐらいまで)。
本棚があって、古本が置いてあって自由に読んで良かったし、買うことも出来た。たまにライブとかもしてて、ザッハトルテとかよくいたような(聞いたことはない)。 お店情報
N35.0376219,E135.7468855,Z15 Sarasa+Nishijin