社会倫理研究所2021年度第2回懇話会「都市を考えるとはどういうことか?」
神崎宣次(南山大学国際教養学部 / 社会倫理研究所 第二種研究員)
倫理学
都市研究: 技術倫理からのアプローチ
科研費 挑戦的研究(開拓)「都市の倫理的変容のための学際研究」(代表 神崎)
RISTEX RinCA プロジェクト企画調査「「スマートシティ」の全体論的・個別的ELSIに関する企画調査」(代表 出口康夫 京都大学大学院文学研究科 教授)
その他の研究: 自動運転、AIなど
仙波先生への質問・コメント
『惑星都市理論』-> 英語タイトルだと理論は複数形
都市の諸理論は(総体として)何をしようとするものか
「理論」でなければならない理由は
ある地域の事例を(たとえばベストプラクティスの一つとするのではなく)普遍化する傾向の指摘
そのうえでなお、なぜ理論なのか
「過度に一般化」しない理論とはどのようなものでありうるのか
ボトムアップでつくりだされた「理論」は他のどこかでトップダウン的に「応用」される(以外の使い道はあるのか、それともそんなものは必要ないのか)?
理論とアマチュア、あるいはその他のステークホルダーとの関係
逆方向の関係:マネージメント、ワークショップ化が都市理論に与える影響
石川先生への質問・コメント
都市に適用される多様な形容
コンパクトシティ
メガシティ
スマートシティ
ウォーカブルシティ
サステナブル
エディブルシティ(都市における食料生産、コミュニティ農園...)
バイオフィリック
マルチスピーシーズ / マルチエージェント シティ(動植物、自動運転、非人間中心主義...)
ベストプラクティスの共有(そして移転)は実際のところどれくらい機能しているのか(視察や事例集づくりだけでなく)
住民を巻き込んだ「実験」としての都市政策 --> 検証、倫理の観点
補助金なしで...
その他
ジェントリフィケーション、スマート化、LEEDなどの認証対象のような都市における一区画と、その周辺との接面で何が生じるのか
特に行政区の区切りと重なり合わない場合
名古屋をも少し気のきいたものにするの会
「一九二七年七月に石川[栄耀]が世話人となって設立した「名古屋をも少し気のきいたものにするの会」は「名古屋を自分の家の様に愛する人達が之をも少し気のきいたものにする様に、気のついたことを考えたり、はなしあったりするのにあります。...」 中島直人ほか 2021.『アーバニスト』ちくま新書. p. 88.
「...官僚的専門家のリーダーともいえる存在であった石川は、一方で「都市計画」と云う華々しい名前を有ちながら自分達の仕事がどうも此の現実の「都市」とドコかで縁が切れてる様な気がしてならない」という問題意識を隠さなかった。」同書, p.87.
環境保全分野における順応的管理の議論の参照可能性(宮内泰介 2013.『なぜ環境保全はうまくいかないのか』新泉社.など)
マネージメント主体、ワークショップの固定化の問題など
メタバースとか...