気吹舎日記
気吹舎の日常的な記録として、おおよそ把握されている日記類には以下のものがある。年次順に示す。いずれも翻刻がなされている。
この他、国立歴史民俗博物館蔵「平田篤胤関係資料」をはじめ、いくつかの機関の所蔵史料には、日記的性格をもつものが含まれているが、比較的断片的なものが多いと推測される。いずれにせよ網羅的な調査はこれからの課題である[2019年7月記]。
日常的に記録されている気吹舎の日記を「気吹舎日記」と総称し、便宜的に番号をつけておく。以下、括弧つき番号がついているものがこれにあたる。
旅行時の日記などは区別して、固有の名称で示す。ただし、銕胤が養子として入る以前、篤胤の活動が彼の学塾(真菅乃屋、気吹舎)の活動そのものであったから、「文政六年平田篤胤上京日記」などは気吹舎の日記そのものである。
出典
渡辺金造『平田篤胤研究』六甲書房、1942年
『国立歴史民俗博物館研究報告』122: 「平田国学の再検討 (1)」2005年
『国立歴史民俗博物館研究報告』128: 「平田国学の再検討 (2)」2006年
『国立歴史民俗博物館研究報告』146: 「平田国学の再検討 (3)」2009年
文化13年平田篤胤「かぐしま日記」(翻刻: 「平田国学の再検討 (1)」)
(1) 文化14年9月〜文政7年12月「日記書抜」: (翻刻: 渡邉金造『平田篤胤研究』)
文政2年平田篤胤「二度の鹿嶋立」(翻刻: 「平田国学の再検討 (1)」)
(2) 文政3〜4年平田篤胤自筆日記: (翻刻: 「平田国学の再検討 (1)」)
文政6年平田篤胤上京日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
文政6年平田篤胤上京日記(続)(翻刻: 「平田国学の再検討 (3)」)
(3) 文政8年正月〜文政10年12月「日記第一」: (翻刻: 渡邉金造『平田篤胤研究』)
文政9年平田銕胤「上総日記」(翻刻: 「平田国学の再検討 (1)」)
(4) 文政11年正月〜文政12年12月「日記第二」(翻刻: 渡邉金造『平田篤胤研究』)
文政11年平田銕胤「越後路手扣」(翻刻: 「平田国学の再検討 (1)」)
文政11年〜天保2年平田銕胤常陸並両総旅日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (1)」)
(5) 天保元年平田銕胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(6) 天保2〜3年平田銕胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(7) 天保3〜4年平田銕胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(8) 天保5〜6年平田銕胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(9) 天保7〜9年平田銕胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(10) 天保10〜12年平田銕胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(11) 天保12年4月〜天保13年8月「戴恩日記」(翻刻: 渡邉金造『平田篤胤研究』)
(12) 天保13〜弘化元年平田銕胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(13) 天保14年〜弘化元年気吹舎日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (1)」)
(14) 弘化2〜嘉永2年平田延胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(15) 嘉永3年平田銕胤秋田行日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(16) 嘉永3〜安政6年平田延胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(17) 慶応2〜明治2年平田延胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
(18) 明治2〜4年平田延胤日記(翻刻: 「平田国学の再検討 (2)」)
参考文献
渡辺金造『平田篤胤研究』六甲書房、1942年
吉田麻子「気吹舎日記」『別冊太陽 平田篤胤』 2004.5) 「平田篤胤とその周囲の動向が記される日記、全三十二部。」
史料の例
https://gyazo.com/f074b57681880aa3928df0e2830cc888
翻刻
https://gyazo.com/6447f5fa84a78d29dee3bb3ee4b76e73