小説の手管
家から目的地まで、太い道の真ん中を歩いていくだけの話を書かないこと
面白くないから
100回やったら100回成功するような話をつくっても仕方ない
工業製品じゃないんだからさ
安全性は重視されない
ずっと綱渡りは綱渡りでつらい
サドか
疲れる
際どいカーブが何箇所かある、くらいで
家から目的地まで、全部順番に書かないこと
結婚式で流れるムービーか(幸福な家庭はどれも似ている)
ポルノのドライブシーンか(いいシーンはちょっとしかない。あとは穴埋め)
編集すること
大胆に飛ばす
順序を入れ替える
天才が何かをひとりで思いつき続ける話を書かないこと
はっ(ヒラメキ)
はっ(ヒラメキ)
はっ(ひらめき)
解決
とか、ありえないから
小説の手管ってものがあるだろう