プロット
プロット (英語: plot) とは、ストーリーの要約である。プロットはストーリー上の重要な出来事をまとめたものであり、重要な出来事とは、後の展開に大きな影響を与える出来事である。すなわち、プロットは出来事の原因と結果を抜き出したものである。ここでいう原因と結果とは、例えば「犬が歩く。棒にあたる。動物病院に運ばれる。治療を受ける。回復する」といったことである。
プロットはストーリーとは異なる。プロットは因果関係であり、ストーリーは単なる前後関係である。「王女は雪山に逃げた女王を追う。だから、王女は雪山で女王を見つける」はプロットである。一方で、ストーリーは、出来事を起こる時間の順序どおり、省略せずに並べた文章であり、プロットとは区別される。「王女は雪山に逃げた女王を追う。それから、女王は魔法で氷の城を造る」はストーリーである。このように、「だから」で出来事のつながるものがプロットであり、ただ単に「それから」でつながるものがストーリーである。
プロットはストーリーの設計図として用いられる。プロットをまとめた文書が「トリートメント」である。トリートメントと脚本の違いは、トリートメントが非常に短い短編小説の形で書かれ、また、まだシーンに分けられていない点にある。通常、映画などのプロットは「三幕構成」に基づいて書かれる。三幕構成とは「始まり」「中間」「終わり」がターニング・ポイントでつながった構成である (後述)。日本では、トリートメントにあたる文書そのものが〈プロット〉と呼ばれている (後述)。
プロットとは、因果関係がわかるような時系列順
ストーリーとは、絵コンテと同じで、実際の映像や漫画の流れ
(岡田斗司夫)