「夢追い」型進路形成の功罪―高校改革の社会学
荒川 葉(著)
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紹介
従来の偏差値一辺倒の進路指導・形成を是正すべく、生徒の多様な「将来の夢」を重視した多元的・選択的キャリア教育が、今欠陥を露わにしつつある。依然大学入試本位に特化したままの偏差値上位校と、ASUC職業に憧れる生徒の「夢追い」に任せ、基礎学力低下を顧みない偏差値下位校-本書におけるフィールドワークが示すこの学習・進路形成の分断化が、生徒の将来にもたらすものは明らかだ。新たな高校格差の実態分析を通じ、わが国の将来に警鐘を鳴らす一冊。
目次
冷却・加熱モデルの変容
第1部 高校教育改革と新たな冷却・加熱メカニズム(学習指導の分断化-X県・Y県の事例
生徒の進路形成の分断化とクーリングアウトの制度化-X県・Y県の事例
高校教育改革と学習指導・進路指導の分断化-Z県の事例
生徒の夢とASUC職業-Z県の事例)
第2部 改革の最先端-総合選択制高校・総合学科の実像(大学入試に特化した進路指導・科目選択指導-A高校の事例
大学入試に向けた進路指導・科目選択指導-B高校の事例
「夢追い」を重視する進路指導・科目選択指導-C高校の事例
3校の生徒の将来展望)