記憶力を高める科学
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紹介
勉強や仕事の効率が上がる!
私たちは毎日、身の周りで起こった出来事を記憶していきます。しかし、どんなに大切で重要な記憶でも、いつの間にか忘れていたり、間違った情報で覚えていたりするのです。これはいったいなぜなのでしょうか? 記憶のしくみや疑問を心理学の見地から解き明かしていきます。そして、勉強や仕事で必須の記憶力を強化するノウハウを提供します。
第1章 なんで記憶ってこんなにあいまいなの?
第2章 記憶のメカニズム──記憶はこうしてつくられる
第3章 忘却のメカニズム──人はなぜ忘れるのか
第4章 記憶力を高める技術
第5章 潜在記憶は発想の宝庫──潜在記憶を使いこなそう
(本書はサイエンス・アイ新書『ビックリするほどよくわかる記憶のふしぎ』を加筆、再構成したものです)
目次
■第1章 なんで記憶ってこんなにあいまいなの?
写真やビデオと記憶の違いはどこにある?
身近にあふれる記憶のスレ違い
未来の記憶ってなに?
過去のエピソードを思いだす能力とすべきことを忘れない能力は別種の記憶力
こうして盗作事件は起こる
うつの人は具体的なエピソードを思いださない
感情状態が覚える内容を方向づける
同じ文脈に身を置くことで思いだしやすくなる
不機嫌な人の記憶はなぜ暗いのか?
表情を変えると思いだす内容が変わる
記憶は思いだすときにつくられる?
記憶は「いま」を映しだす
いまの生活に不適応な人の過去は暗い?
私たちは意味を頼りに思いだす
■第2章 記憶のメカニズム──記憶はこうしてつくられる
記憶の基本プロセス:記銘→保持→再生
記憶システムのモデル:記憶はこうしてつくられる
さまざまな記憶:記憶を分類する
エピソード記憶とは?──なつかしい思い出から身の周りで起こった出来事まで
意味記憶とは?──これがあるから社会生活がおくれる
手続き記憶──運動も仕事も社会的マナーも
不思議な数字7プラス/マイナス?──どのくらいの情報量を記憶できるのか
雑談しか覚えていないのはなぜ?──記憶は物語構造をもっている
感情は記憶の定着を促進する
強い感情が記憶を妨害することもある
前にもこんなことがあった気がする──既視感(デジャヴ)の心理メカニズム
胎内記憶って本当にあるの?
■第3章 忘却のメカニズム──人はなぜ忘れるのか
忘れることで記憶が整理されていく
使わない記憶から消えていく──記憶痕跡崩壊説
新たに流入した刺激が記憶を混乱させる──干渉説
いまだけ思いだせない──検索失敗説
イヤなことは思いだしにくくなる──抑圧説
恐るべき記憶の達人
忘れることができない病理──超記憶症候群
記憶の天才の意外な弱点
忘れたいことを忘れることはできるのか?
アルコールは記憶を妨げるか?
記憶が数秒しかもたない病理
■第4章 記憶力を高める技術
リハーサルで記憶を定着させるコツ──多チャンネル化も併用する
睡眠が記憶を助ける
感情と結びつけて覚えると忘れにくい──情動の効果
物語構造に仕立てる──語呂合わせを使う
深く考えながら覚える──精緻化のテクニック
実演すると記憶が定着する
なじみの場所と結びつける──雄弁家の記憶術:場所法
人に話すことで記憶は強化される
ソース・モニタリングで記憶の混乱を防ぐ
外部記憶補助を効果的に利用する
記憶をよくする食べ物ってある?
■第5章 潜在記憶は発想の宝庫──潜在記憶を使いこなそう
プライミング効果とは?
自動化した行動を導く潜在記憶
多くの発明や発見も潜在記憶が生みだしている
潜在記憶が正しい判断を導く
身体的記憶と抑圧されたもの
うつ傾向の人の問題解決能力が低いのは記憶の悪さのせい?