How to Get Startup Ideas
急速に変化する分野の最先端にいる人々は「未来に生きている」とPaul Buchheitは言った。Pirsigのものと合わせると次のようになる:
未来に生きて、そこに欠けているものを作る。
これは最大規模のスタートアップの多く、いやおそらくはほとんどがどのように始まったかを言い表している。Apple、Yahoo、Google、Facebook、どれも最初は会社になることすら想定してなかった。ある隔たりが世界に存在するように思えたために、創業者たちはそれらを作った。そしてそこから大きくなっていったのだ。
スタートアップアイデアを探しているのならば、現状を当たり前のように受け止めることの効率性をいくらか犠牲にして、物事に疑問を持ち始めるんだ。なぜあなたの受信ボックスは溢れかえっているのか? たくさんのメールを受け取るからなのか、あるいは受信ボックスからメールを外へ出すことが難しいからなのか? なぜそんなに多くのメールを受け取るのか? あなたにメールを送ることによって、人々はどんな問題を解決しようとしているのか? それらを解決するのにより良い方法はないのか? そして受信ボックスからメールを外へ出すことはなぜ難しいのか? なぜ読み終わったメールを取っておくのか? その目的に対して、受信ボックスは最適なツールなのか?
ここで必要なのはマインドを緩めることなので、真正面から問題に対処するアプローチ、つまり、座ってアイデアを考えるようなやり方は、あまりおすすめできない。最も良いプランは、欠けているように思える物事を探すバックグラウンドプロセスを、ただ維持するだけのことかもしれない。好奇心が駆り立てるままに困難な問題に取り組みつつ、もう一人の自分には肩越しに観察させ、隔たりと変則に注意を払わせるんだ。[6]
いくらか時間をかけろ。マインドを準備されたものに変える速度はコントロールできるが、マインドとの衝突によってアイデアを触発する刺激に関しては、自分ではあまりコントロールできない。Bill GatesとPaul Allenが、スタートアップアイデアを1ヶ月で思いつくという制約を自らに課し、そしてAltairが現れるより前の月を選んでいたとしたらどうなっただろう? おそらく、あまり有望ではないアイデアに取り組んでいただろう。
未来に生きて、面白そうなものを作る。
ほとんどのプログラマーは、素晴らしいコードを書いて、サーバーにプッシュし、ユーザーにたくさんお金を払ってもらうだけでスタートアップを立ち上げたいと思っている。彼らは退屈な問題に対処したり、実社会と面倒な形で関わったりしたくないのだ。そうした物事は足を引っ張るので、理にかなった選択ではある。しかし、この嗜好があまりに広まっているため、手頃なスタートアップアイデアのスペースにはほとんど何も残っていない。通りを数ブロック下り、乱雑で退屈なアイデアのところで、心をぶらつかせてみると、実装されるのをただ待っている、価値あるアイデアが見つかるだろう。