作品に対して感想よりも「自分ならこうする」が先行しがちな人は独創性ある人
首藤剛志「第143回『ポケモン』第1, 2話放映」
これは僕だけの考えかもしれないが、ある作品に接して、それが名作と呼ばれるものであろうと愚作と呼ばれるものであろうと、オリジナリティのある人がまず最初に思うのは、「自分ならこうは作らない」だろうと思う。その作品に対する感想は、それから後の話である。「自分ならこの素材、ストーリーをどう作りかえるだろう」「自分が作ったら、どんな作品ができるだろう」そんなふうに考えてしまう人が、オリジナリティのある人だと思う。作品に対する感想よりも、「自分ならどうする」「自分ならこうする」が先行してしまう人が、オリジナリティのある人である。もしもあなたが、何かにつけてそう思いがちの人だったら、あなたにはオリジナリティがあると言っていい。つまり、どんな作品に接しても、鑑賞の対象ではなく、自分なりの創作の素材として見てしまえる人が、オリジナリティのある人なのである。