♧③ 11/10 【 自然界は弱肉強食? 】
「今日は計画を立てるんだよね?」ジュンが技術室にやってくる。「そうそう、計画も立てるよ、あとKAIさんも森のことについて少し話をしてくれるよ。」と伝える。「KAIさん話にきてくれるんだ。」と川チームからも聞こえる。前回のテーマ発表のあと、川チーム、居場所づくりチーム、食べるチームに別れてミィーテーングした時、「KAIさんとの話、気になっているなぁ。」という子どもたちとのやりとりを受けて、スタッフもKAIさんにも相談することになった。僕たちの相談を受けて「いいね、アースデイ。一緒に考えたいこともあるからぜひ話をさせてください。」と快く話をすることを引き受けてくれた。
机を動かし、話を聞きやすいように椅子を配置。みんながそろって今日の流れを確認して、KAIさんへお願いする。「それでは最初の質問!」と話を始めたKAIさん。
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「皆さんは生き物だよね?人間は動物だよね。自然界の一部だよね?それでは自然界の掟は?これ聞いたことありますか?弱肉強食でも、これ、本当にそうなのかな?強いものが勝つ、弱いものが食べられる。これってよく言われますよね。でもこれ、実は違うんです。これは自然界の掟では無いんです。だってそうだとしたら恐竜みたいなのが繁栄しているはずでしょ?でもそうじゃ無いのはなぜか。生物学的にいうと適者生存というんです。適するものが生き残るなんです。」
強いものが生き残るのではなくて、その環境に適したものが生き残るのが自然界の掟ということ。そして、人間は環境を自分にあった環境に変えてしまう力があるんだよという話を子どもたちに投げかける。ただ、僕たちは影響を与えずには生きてはいけないこと、だからこそ、共生や持続可能という視点を持つ必要があるということ。最後は、「自然は自然だから自然です」そんな話が投げかけられると「人間って開発しすぎて結局自分たちが困ってるんだよぁ〜。」とカイが呟いた。
居場所づくりチーム(セツ、シズク、チー、レイ、カイ、コハク)
「あそこの森をどこまで広げていくとかある?」とセツがスケッチをしながらみんなに投げかける。ローインパクトというキーワードもちゃんとメモしてある。まず何をするか決めることに。「第一に調べることはしんさんに資料をもらうところからでどうかな。」「ハウスの作り方はその次。どうやってできるのか?調べなきゃだね。」とコハク。「19日までにやった方がいいね。」シーちゃんとコハクでお願いしていい?と役割分担も進む。話し合いに参加していなかったカイが「ねぇこんなのどお?」とスケッチを差し出す!一同「絵、うま!」と驚く。「この家ならローインパクトだと思うんだよね。化学塗料がないもので作ろうよ。」とカイが続ける。「19日まであと三回しかないじゃん。時間無い!」と話題にもなっている。計画表を手渡されて、グッと手元に引き寄せた感じがある。いい感じ。
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食べるチーム(アオイ、シンノスケ、ココロ、ユナ、ユキ、ジュン)
「食べられるものは何があるかなぁ」とアオイが投げかける。ココロは聞きながらホワイトボードでメモをとる。まずはどんなものが食べられるか考えなきゃね。「やっぱ魚でしょう」とシンノスケ。近くで取れる魚について語っている。「魚は塩焼きでいい?塩焼きでいい人〜!」と早速食べ方の話をしている。「食べ方の話もいいんだけど、今日はもう少し全体の計画も立てよう。例えば調査しないといけないこともあるよね?」とタイチが声をかける。「放射線量のこと、植物・動物MAPはどうする?」自分たちのアクションがただのやりたいことにならないために、改めて大切にしたいことに戻る。環境を考えた活動にするためにはさらに考える必要がありそう。食べるチームの活動が環境と繋がる活動にするにはどうしたら良いか、これからの発展が楽しみだ。
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川チーム(ノイ、コタロウ、コウタロウ、コタ、ユウタ)
川チームでは、どんなことをするのかそれぞれ付箋に書いて、アイディアを膨らませていた。どうやら、「水が飲めるのか調べる」、「川についてさらに知る」、「湧き水を使ったメニューづくり」が主な活動になるようだ。「森川プロジェクトの下流を目指すミッションには必ず参加ね」とコウタロウ。風越ミーティング発のプロジェクトで森と川を守る活動を行なっているコウタロウは、企画している活動に誘いつつ、さらに上流を探索するアイディアについて話している。
しばらくして、話は湧き水を飲むことの方へ移っていた。「ろ過装置をつくる」というアイディアは付箋に書いたが、そもそもどうやって安全に飲めると言えるのだろうか?というところで止まってい。「保健所に相談するのはどう?沼田さんがそうアドバイスしていたね」とザッキーが声をかけた。「そもそも飲めないって言われたら、俺らどうなるの?」とノイがメンバーに投げかける。確かにそれは困る、いう感じに顔を見合わせる。「ろ過すればだいたい飲めるよ!」とユウタが前向きに答える。川のこと、湧き水のこと、やってみないと分からないことが多い中で、計画を立てていくのは難しそうだ。
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最後にざっきーから「計画は立てている最中だと思うんだけど、今日はここまでにしてください。そしてもちろん、計画は変わっていくはずなので、その都度、進み具合を相談して調整して行ってください。そして、これからは、それぞれのチームや個人で動くことも増えていくと思うのでお互いのチーム同士の活動にも気を配っていこう!」終わり。