水素基本戦略
概要
【資料構成】
3,4 章(特に3-3、4-2)に紙面が多く割り当てられている
構成
1章 総論(2ページ)
2章 水素の導入に向けた基本的な考え方(6ページ)
3章 水素社会実現の加速化に向けた方向性(13ページ)
3.1 安定的、安価かつ低炭素な水素・アンモニアの供給について(2ページ)
3.2 供給面での取組(2ページ)
3.3 需要面での取組(4ページ)
3.4 大規模なサプライチェーン構築に向けた支援制度の創設(1ページ)
3.5 地域における水素利活用の促進及び自治体との連携(2ページ)
3.6 革新的な技術開発の推進(1ページ)
3.7 国際連携(2ページ)
3.8 国民理解(1ページ)
4章 水素産業競争力強化に向けた方向性(16ページ)
4.1 水素産業競争力強化に向けた基本的な考え方(1ページ)
4.2 水素産業戦略(15ページ)
5章 水素の安全な利活用に向けた方向性(3ページ)
3-1.安定的、安価かつ低炭素な水素・アンモニアの供給について
新たに、2040 年における水素導入目標を 1,200 万トン/年程度を水素(アンモニアを含む)の導入目標として掲げる
低炭素水素の定義:1kg の水素製造における Well to Production Gateでの CO2排出量が 3.4kg-CO2e 以下
低炭素アンモニアの定義:1kg のアンモニア製造時における Gate to Gate(水素製造を含む)の CO2排出量が 0.84kgCO2e/kg-NH3 以下
3-2.供給面での取組
国内サプライチェーン
2030 年までに国内外において日本関連企業の水電解装置の導入目標を 15GW 程度として新たに設定 低炭素水素の購入に対するインセンティブがつくような市場設計を検討 低炭素水素の供給に対する規制的誘導措置の設定を検討
CCU/カーボンリサイクルについては、GI 基金等を活用してカーボンリサイクル技術の確立や社会実装を支援する CCS:2030 年までに年間貯留量 600 万トンから 1,200 万トンの確保にめどをつける
国際サプライチェーン
水素の早期サプライチェーン構築に関するリスクに対して、民間保険の創設を促すとともに、あまりにもリスクが相当程度大きい場合には、公的機関等がリスクの一部を負担することで、事業者による投資や金融機関によるファイナンスの獲得が容易となるよう事業環境を整備
3-3.需要面での取組
発電分野
水素発電はEU タクソノミー等海外のガス火力基準にも適合した 30%超の混焼率を実現できる燃焼器開発及び実機実証に新たに取り組むことが重要
アンモニア発電は大型化に向けた検討を進める
2050 年CNに向けては混焼から専焼を進め、火力発電の脱炭素化を目指す。
水素・アンモニアの潜在需要地と想定される地域との連携も図る。
燃料電池分野(モビリティ・動力等)
燃料電池分野での世界のプラットフォーマーとしての地位を確立する
サポーティングインダストリーを含めた総合支援により、燃料電池ビジネスの産業化を進めるとともに、世界の需要を取り込む
国内における分野横断的な需要を拡大
熱・原料利用分野
燃料利用
一定程度の水素の確保が見込まれる地域では、コージェネの普及促進
内陸地では、オンサイトでの水電解システムを導入促進
鉄鋼
COURSE50の実証に着手中。
Super COURSE50 やカーボンリサイクル高炉、水素直接還元技術についても支援拡充を検討。
化学
世界に先駆け CO2を原料としたプラスチック等の市場を実現するための技術確立に向けた支援を行う
燃料をオフガスからアンモニアへ転換するための燃焼技術の確立などに向けた支援を行う
3-4.大規模なサプライチェーン構築に向けた支援制度の創設
現時点でのサプライチェーンへの官民による投資金額は、15 年で 15 兆円を超える計画
10年間で大都市圏に大規模拠点を3か所程度、産業特性を活かした相当規模の需要集積が見込まれる地域ごとに中規模拠点を5か所程度整備
4-2.水素産業戦略
以下の5類型、9分野に重点的に取り組む