双極Ⅰ型障害
概要
劇的で激しい気分の変動を引き起こす
高揚感・イライラ(躁病エピソード)
↕︎ (正常な気分の期間)
悲壮感や絶望感(抑うつエピソード)
軽躁病エピソード
躁病エピソードに似ているが、数日しか続かず、躁病エピソードほど激しくない
急速交代型
同じ1年間にいずれかのエピソードが4回以上ある場合
診断
躁病エピソードの存在
躁病エピソードは、軽躁病エピソードや抑うつエピソードの前後に起こる
これらの症状は、統合失調感情障害、統合失調症、統合失調症様障害、妄想性障害などの、精神病性障害によって生じるものではない
リスク因子
家族歴は、強力なリスク因子
一般人口と比較して、双極Ⅰ型障害、双極Ⅱ型障害の一親頭がいる場合、成人は発症リスクが10倍高い
治療
薬物治療
気分安定薬
リチウム
抗てんかん薬
気分安定薬としても用いられる
パルブロ酸
ラモトリギン
カルバマゼピン
治療薬の服用をやめると、再発するため、服薬の勝手な中止はダメ
しかし、服薬していると治療が終わったと考えて、服薬をやめてしまう人がいる
精神療法
人生そのものを、特に家族との関係性を壊してしまうことがある
疾患が原因で起こった問題に対処し、傷ついた関係性を取り戻すことができる
家族療法、対人関係・社会リズム療法、目標プログラム、
電気けいれん療法
家族療法とサポートグループ
ストレスの多い家庭生活になりやすい
周囲の人にとって深刻な問題が生じる
結婚カウンセリングも疾患によって傷ついた関係の修復に役立つかもしれない