近年のFH
日本のFHは比較的統制のとれた組織を持っている、とされていた。それはプランナー都築京香というエージェントの支配力によるものだ。
だが都築京香は現在より数ヶ月前に突如FHを離脱。それにより、全体の制御を失ったFHはしかし、弱体化には向かわず、むしろ個々のセルが活性化。FHによるテロ、犯罪が急増。さらにマスタークラスのエージェントが数人投入されたとの噂もあり、かえって日本のFH勢力は増大しているといえる。
コードウェル博士の君臨
しかし、この日本FHの無軌道な行動は、アルフレッド・J・コードウェルの登場によって終わりを告げることになる。突如、復活を果たしたこのUGNの創立者は、力をもって各セルを掌握しはじめたのだ。
現在、FHの活動のほぼすべてはコードウェル博士によって統括されているといえる。
そして、彼は現在、日本に狙いを定めて、FHの各セルへとさまざまな命令を下しているという。コードウェル博士が日本に狙いを定めている理由は謎に包まれている。一説には、彼が捜し求める"何か"が、日本にあるからだといわれているが、それが何なのか分かるのは、コードウェル博士のみである。
各セルの反応
都築京香失踪後、欲望の赴くままに活動していた日本のFHエージェントたち。
だが、突如現われた支配者(敵対組織UGNの創立者でもある)コードウェル博士によって、その自由は奪われた。当初、UGNでは、これによってFH側に多少ならずとも混乱が生じると予測していた。
ところが、蓋を開けてみれば、日本FHはほとんど軋轢を起こすことなく、コードウェル博士の指揮下に入ってしまった。
理由は不明である。コードウェル博士が圧倒的な力で、日本FHのセルを押さえ込んだとも、何らかの取り引きが行なわれたともいわれているが、真相は闇の中だ。
だが、コードウェル博士に反発するセルがないわけではない。もっとも、そのような連中は、"マスターレイス"や"使徒"の手によって、速やかに排除されている。
コードウェル博士の力
FH内で厳然たる権力を振るうコードウェル博士。彼自身も強力なオーヴァードだと目されているが、さらに強力なふたつの駒を持っている。それが"マスターレイズ"と"使徒"だ。
FHの中で特別な意味を持つコードネーム"マスターレイス"。その名を持つエージェントはUGNに多大な被害を与えてきた。コードウェル博士はその"マスターレイス"を複数人、部下として持っている。
もうひとつは"使徒"と呼ばれる戦闘部隊だ。全部で13あるといわれるこの戦闘部隊は、特殊な才能を持つオーヴァードのみで構成されており、すべての隊員が、一騎当千の猛者だといわれている。