レネゲイドビーイング共通の特徴
多種多様なレネゲイドビーイングではあるが、彼らを彼らたらしめる共通の特徴がふたつある。
ひとつめは、どのような形態で存在していようとも、人間とコミュニケートすることができる確かな知性を持っていること。
ふたつめは、自分自身がレネゲイドだと自覚していることである。たとえ。人間の姿をしていようと、猫や犬のような動物であろうと、鉱物のような無機物であったとしても、レネゲイドビーイングたちは、自分たちはレネゲイドであるということを明確に認識しているのだ。彼らは自分の存在を誤認したりはしないのである。ただし、なんらかの外的要因が働いていた場合は別であるが。
さらに、その形態の特異性もさることながら、レネゲイドビーイングは、通常のオーヴァードと比べてレネゲイドの力を操ることに長けていることが確認されている。レネゲイドビーイングの持つカについては、現在研究が進められている最中であり、そのすべてが解明されたわけではないが、レネゲイドビーイングにしか使うことのできない能力は、すでにいくつか確認されている。そして、それらの能力は総じて強力なものが多い。
だが、彼らはその強い力ゆえに、みずからの力を暴走させることも多い。そして、その結果としてジャーム化するものもいる。レネゲイドビーイングが生命として確立されたのはごく最近のことである。彼らがジャーム化しやすいのは種としては発展途上であり、その未熟さと強い力とのアンバランスさが原因ではないかと、レネゲイド研究者たちは考えている。