ゼノスの出現と近年のレネゲイドビーイング
ゼノスの出現
"プランナー"都築京香は、かつてはFH日本支部長であった。しかし、彼女はある事件の最中で姿を消し、行方不明となった。その後、一時死亡説も流れた彼女であったが、しばしの時を経て、再びその姿を現わした。
だが、そのことが新たな混乱をUGNとFHにもたらすことになる。
再び現れた都築京香は、かつての妙齢の女性としての姿ではなく、10歳程度の少女となっていた。さらに、彼女は自分がレネゲイドビーイングであることを明かすと同時に、FHを離脱することを宣言。そして、レネゲイドビーイングによる組織――"ゼノス(来訪者)"を立ち上げたのである。
増え続けるレネゲイドビーイング
以前、レネゲイドビーイングは、この広い世界の中でも、数十程度しか存在しなかったと言われている。
だが近年、彼らはその数を数百、数千と急激に増やしていった。その証拠に、現在、各国のレネゲイド組織において、レネゲイドビーイングの発見を知らせる報告が増えてきている。
現在のところ、レネゲイドビーイングがどれほど存在するのか、その正確な数は分かっていない。だが、数々の報告から導き出された予測では、数千~数万単位で存在しているのではないかといわれている。
また、レネゲイドビーイングたちに起きた変化は、個体数の増加だけにとどまらなかった。彼らの思考にも変化が出始めていたのである。具体的には、多くのレネゲイドビーイングが「人間のことをもっと知りたい」という欲求を持つようになったのだ。
この結果、レネゲイドビーイングたちは、より深く人間を知るべく、さまざまな方法で人間社会に潜り込み始めたのである。