セッション進行のテクニック
実際のセッションを進行させる上でのちょっとしたテクニックとルールを紹介する。ルールを読者が知っていることを前提に書かれている。
プリプレイ
プリプレイでもっとも重要なことは、これから行なうシナリオに登場し、活躍することのできるPCを作成してもらうことだ。
トレーラー
トレーラーにおいて重要なのはプレイヤーたちに今日のセッションの雰囲気を伝えること行だ。そうすることによって、作成するべきキャラクターのイメージが決まるだろう。
よいトレーラー
読み上げられる適切な分量を心がけよう。たとえば、読んでいて疲れるようなトレーラーはあからさまに長すぎるし、プレイヤーたちも覚えてくれないだろう。
シナリオハンドアウト
GMは、プレイヤーのキャラクター作成の手引きとして、シナリオハンドアウトを作成して、渡すこととなる。シナリオハンドアウトとは、GMがプレイヤーに対して行う「作成するキャラクターへの要望」である。シナリオハンドアウトには、そのキャラクターに対する事前情報、指定されるワークスやカヴァーなどが書かれていることが多い。
メインプレイ
メインプレイで注意して欲しいことについて、それぞれ項目を立てて解説する。
オープニングフェイズ
オープニングフェイズでは、時間やシナリオ作成の手間は増えるがキャラクターごとにシーンを作るとよい。それがプレイヤーのモチベーションを上げるのに、理想的である。
もちろん、PCにコンビを組んでもらったり、全員をひとつのパーティに見立ててオープニングを行なってもよい。シナリオやプレイヤーに合わせて柔軟に決定すること。
ロイスの渡し方
GMは、シナリオを通じてPCたちが達成する目的や事件を解決する理由として、ロイスを提示していくとよいだろう。具体的にはシナリオ内の次のようなタイミングでロイスを提示することを心がけること。なお、ロイスを結ぶかどうかはPCが決めるべきものである。
シナリオロイスの場合
ハンドアウトに記載されているロイスーシナリオロイスは、そのキャラクターが事件に関わる個人的な理由として設定される。このロイスは、PCにとって依頼者だったり、事件の被害者であったり、助けなければならないヒロイン、あるいは乗り越えるべきライバルや敵なのかもしれない。シナリオロイスはオープニングフェイズで渡され、シナリオにPCが参加する理由、動機、謎を究明するための手がかりとなるものである。
クライマックスフェイズ直前に渡す
ミドルフェイズの最後のシーンにはロイスを提示したい。このロイスは、クライマックスフェイズで誰と会うのか、誰を倒すのか、もしくは誰を救うのかといったこのシナリオの解決条件(シナリオの終了条件)をプレイヤーに提示し、確認させる目的がある。
アフタープレイ
GMが、シナリオの終了を宣言したら、アフタープレイに入る。アフタープレイでもっとも重要な行為は経験点の配布である。経験点はキャラクターを成長させるためだけにあるわけではない。楽しかったセッションを思い返して、本当に楽しい思い出とするのが経験点を配布する最大の目的である。よって、各プレイヤーにはできるだけ経験点をたくさん持ち帰ってもらうことが目的となるわけだ。楽しいゲームをともに作り上げてくれたお礼の気持ちを込めて経験点は渡すこと。この経験点の各項目をチェックする判断基準について解説しよう。
成長の確認
経験点をどのように消費するかは各プレイヤーに任されているが、アフタープレイの段階で成長するプレイヤーも多いだろう。GMは成長を確認して消費した分の経験点に間違いがないかを保証すること。
ディスカッション
セッションが終了したら、時間を気にしつつ、ディスカッションを行なっておくとよい。みんなで今日のセッションを振り返ってみよう。これで、セッションはすべて終了となる。