ステージのセッティング
さて、そのステージはどのように作ればよいのだろうか。
気をつけることはふたつ。そのステージのヘ場所とルールである。
ステージの場所
場所を設定するときに気をつけるべきなのは、どこからどこまでがステージと考えるか、ということである。
なるべくなら、シナリオで想定されている範囲内でステージの場所は設定したい。例えばステージを学校と決めるのであれば、できればシナリオは学校の外には出ないような展開が望ましい。ステージがひとつの街であれば、やはり街の外には出ないで事件が解決する方がよいだろう。
要はシナリオに必要な場所を考えてからステージの大きさを決めればよいのである。もちろん、そのステージの外に行ってはいけないということではない。メインの進行がそのステージ内であれば大きな問題は無いはずだ。ステージのルールこれはつまり、そのステージ内にのみ有効な設定と言い換えてもよいだろう。例えばUGNの研究施設が舞台であれば、UGNに関わりのない人間は登場しない、未開の地であれば、通信機器は役に立たないなどである。
このルールはGMが好きに設定してよい。だが、その際にはなるべく早くプレイヤーに公開すること。後から適用する形になると、いらぬ混乱を招き、セッションの進行を阻害する可能性があるからだ。
これらの設定も、シナリオに必要な形でセッティングするとよいだろう。例えばFHの基地に潜入するシナリオなら、発見されたら敵が増えることを公開しておけば、プレイヤーが緊張感を持ってゲームに臨むことができるのである。
ステージにいる人々
『DX3』は現代世界である。あらゆる場所に人が住み、それぞれの生活を送っている。GMが設定するステージにも、たいていの場合他者が存在しているだろう。そのステージにはどんな人間がいるのかを考えておくのも、重要なファクターとなる。
といっても、すべての人間を考えておけということではない。重要なのは、PCの周りにいる人間だ。とりわけ、UGN関係者はシナリオ内でピックアップされることが多い。
そのステージでは、誰が責任者なのか、どれだけの勢力があるのかなどは、考えておくとよいだろう。
大きなステージ
ステージはシナリオひとつで使われる舞台である。だが、最初から何回も遊ぶことを想定するステージもある。東京近郊N市、もそのひとつだ。このように都市をひとつ設定しておくことで、その中の一部を切り取ってシナリオを制作することもできる。また、同じステージで繰り返し遊んでいく内にステージが変化したり、詳細が決まったりすることで、新たな楽しみを見いだすこともあるだろう。是非、サンプルのステージを参考にしてあなた独自のステージを作って欲しい。