UGNの活動
現在、UGNの活動内容は、大きく分けて四種類ある。
事件への対処
事件解決メインとなっているのが、レネゲイド関連事件への対処である。オーヴァードやジャームが引き起こした犯罪、あるいはレネゲイドウィルスが関連した事件に対し、UGNから派遣されたエージェント、あるいは協力関係にあるオーヴァードが調査、解決を行なうというものだ。
現地の警察・軍事組織と協力する場合もあるが、ほとんどの場合、現地の組織は情報提供などの支援のみを行ない、事件の全貌は知らされない。事件の原因となっているジャームと戦闘になった場合、対処できるのはオーヴァードだけであり、またレネゲイドに関する情報統制の徹底のためでもある。
情報操作
レネゲイドウィルスの情報は、徹底して秘匿される。先進国政府でも、ごく一部の高官しか把握していないのが通例だ。事件関係者やマスメディアの報道、ネットを通じた噂への対処などを、UGNは常に行なっている。これは、巨大な組織力を使った情報封鎖だけでなく、オーヴァードの能力を駆使したハッキングや記憶操作なども行なわれる、非常に強力なものだ。
これらの活動は、UGN単独の力だけではなく協力関係にある各国政府や各種放送局などの政府や企業の力も使って実現する。
保護育成
レネゲイドを発症し、オーヴァードとなった者を保護し、レネゲイドウィルスの真実を伝え、オーヴァードとして生きていくための知識やルールを教え込む活動である。彼らは基本的にUGNの監視下に置かれ、レネゲイドの衝動をコントロールする訓練や定期的な検査、UGNの任務への協力などを要請されることになる。
研究開発
レネゲイドに関する研究である。レネゲイドの性質については、いまだ不明な点が多くある。そもそも、ウィルスであるかどうかすら確証はないのだ(ウィルスに近いふるまいをする、ということは間違いない)。そういったレネゲイドの分析、オーヴァードが行なうレネゲイドの抑制や操作の研究、レネゲイドに関連する技術や機器の研究、開発などを行なっている。究極的には、レネゲイド発症者を治療する、つまりオーヴァードを人間に戻すことを目的としているが、いまだ成功例どころか、手がかりすら掴めていないのが実情である。