Dave Berry - This Special Sound of Dave Berry
https://gyazo.com/333e9514d27f8f620246a2080a1ce962
https://open.spotify.com/album/0LKaSM6iioD1YrNr3pkNCf?si=3KxXb3GyTsW4ELj5qNGdDA
キャロル・キングのデモ音源集のレコードが何年か前のRSDでまた再リリースされていたらしくて、しかもちょっと在庫が余ってるみたいで、ヤフオクに新品が出ていたり、5000円くらいするけど、でも最近って輸入盤LPって円安のこともあるし、もうそのくらい出さないと買えないものなのかも、とか。最初に出た時に買えなくてすごく悔しかったことを憶えていたから、それならすぐ買うか?って言うと、やっぱり買わないんだよね。だめだよね。いつでも買えるからいいやって。本当に良くない。
SNSをちゃんと有効活用しているキャロル・キングはThreadsをやるようになってから投稿を良く見かけるようになって、とてもうれしい。今日は公式オンラインショップの20%オフセールからあるからっていうお知らせて、前に買って、ボロボロになるまで使い倒した(まだギリギリ使えるから今でも時々DJに行く時とか使っているけど)、『TAPESTRY』のロゴがでっかく書いてあるトートバック。わかる人にはわかるし、けっこう好評だった。それの二代目をせっかくだから買っちゃおうってわけ。ついでに安いからTシャツも買った。
私は遠く離れた時代に生まれ、遠く離れた国に生きているけれど、でもこの人と同じ時代に生きられてすごく幸せ。なんかこう、アーティストの心、みたいなものを身につけていたいなっていう人がいるとすると、私の場合はキャロル・キング。もちろんビートルズのTシャツも着てるけど、ちょっと距離感が特別なのだ。なんでだろう。わからない。全部の作品をきちんと追いかけているわけでもないのに、すごく近しい人という感じがする。SNSの投稿を見ていても、そう思う。
そんなことを長々と書くつもりはなかったんだけど、例のデモ音源集『The Legendary Demos』に話を戻そうか。
そこには「So Goes Love」というちょっと聴き慣れない曲が入っていて、いい感じに暗いムードで最高なんだけど、それはもともと誰に書いた曲なんだろう?と思って調べてみた。モンキーズが歌ってボツにしたものが未発表音源集の『Missing Links』に入っていたり、ウォーカー・ブラザーズのジョン・ウォーカーのソロ・アルバムにも入っていたのを聴いているはずだけど、その時はまったく引っ掛からなかったみたい。こんなにいい曲なのに。ちょっとバカラックの「Walk on By」のような奇妙な雰囲気もある。あとはタートルズがシングルにしようとしてやめたとか(その後のシングル集には unissued という但し書き付きで入っていた)いう情報も出てきた。
で、結局最初にこの曲をリリースしたのは誰なのか?っていうと、このデイヴ・バリーっていうイギリスのシンガーで、サブスクにはいくつかアルバムが出てきた。ストーンズとかと同じデッカ・レーベル。Discogsで調べてみたらMono盤しか出てないみたいで、1966年でLPがMono盤だけってちょっと珍しいのでは?と思った。配信で聴いてみたらいくつかの曲はステレオになっていたけど、あとはモノラル。デッカではモノラル録音のほうがまだ普通だったのかもしれない。ビートルズ基準で考えてしまうと、あれ?ということがある。
アルバムのほうはすごく聴きやすい60年代イギリスのポップス。ノリのいい曲も入っているし、ゲーリー・ルイスの「グリーン・グラス」のカヴァーなんかもある(元の曲が良いから出来が微妙でも許せる)。お目当ての「So Goes Love」も素敵。ビブラフォンみたいな音がすごく不穏で妖しい。