「NHKのアンドウ」わずか1分半で 不審電話の手口は:朝日新聞デジタル
「NHKのアンドウ」わずか1分半で 不審電話の手口は:朝日新聞デジタル
静岡県内で今年に入ってから、特殊詐欺の前兆とみられる不審電話が急増している。警察官や金融機関をかたる従来の手口に加え、「令和」への改元を利用したものや、高齢者の資産状況などを事前に聞く「アポ電」から実際に被害につながったケースもある。被害を防ぐため、県警は4月から実際にかかってきた電話の録音データ公開に踏み切った。
「番組内で今、お一人暮らしの方を対象に統計調査を行っていまして」
3月上旬、静岡市内に住む80代の女性宅に電話をかけてきた男が、そう切り出した。NHK静岡放送局職員の「アンドウ」と名乗る男は、実在する情報番組の調査と説明。物腰柔らかいトーンに、女性は警戒する様子もなく、「はい」と返していく。