母音を詰められる発音の歌詞について
hingashi — 01/28/2023 2:24 PM
帝京平成大学が「帝京平成大」まで全部母音を詰めて発音(ていきょうへいせいだいがく→てーきょーへーせーだぃがく)出来るの何気にすごいなと思ったり
そして大元のトウキョウ・シャンディ・ランデヴが同じように詰めれるのも面白い
iseisho — 01/28/2023 8:44 PM
日本語の特殊モーラ「-ー、-い、-ん、-っ」が歌謡曲でどう振舞うかは、音韻論的視点からも研究が積み重ねられててなかなか興味深いです。 ①特殊モーラの中でも詰込みされやすさ(=独立のしにくさ)に差がある。その差は時代や個人によって変化する。
②古い曲に比較して、新しい曲の方が特殊モーラが一音に詰められる割合が高い。
個人的には、無声化音や動詞末尾のラ行音にも注目すべきだと思っていて、例えばEve『廻廻奇譚』にはその例が沢山あり独特の響き・リズムを出す要因になっています。
【Aメロ】 「有象無象 人の成"り"」
「虚心坦懐 いの"ち"宿"し"」
「あとはぱっぱらぱ"な"中身な"き"人間」
「怨親平等にぼ"つ"個性 辿"る"記お"く"僕に居場"所"などないから」
「夢のは"ざ"まで泣いてないで」
【サビ】
「誰よりもさと "く" あ "る" ま "ち" に生まれし」
「呪い呪われた僕の未来を創造"し"て」
「走って 転んで 消えない痛"み"抱いては」
よく見たら、力強く歌う部分では詰込みの密度を減らして曲のリズムをコントロールしてますね。巧みすぎる。僕も早くこれになりたい。
帝京平成大学のアレも、
トー キョー シャン ディー ラン デヴ
テー キョー ヘー セー ダイ ガク
で特殊モーラの位置・種類が酷似していていて、謎にしっくりくる感覚が説明できると思います。