Linux:sar
Linuxで利用できるシステム情報取得ツール sysstat に含まれるコマンド。
「System Activity Reporter」の略。
sadc というバックグラウンドで動くプログラムが付属していて、sadcがカーネルからレポートを収集して保存してくれるようになっている。
CPU使用率の推移を見る
code:sh
sar -u
table:sar -uの項目と説明
user ユーザーモードでCPUが消費された時間の割合
nice niceでスケジューリングの優先度を変更していたプロセスが、ユーザーモードでCPUを消費した時間の割合
system システムモードでCPUが消費された時間の割合
iowait CPUがディスクのI/O待ちのためにアイドル状態で消費した時間の割合
steal XenなどOSの仮想化を利用している場合に、ほかの仮想CPUの計算で待たされた時間の割合
idle CPUがディスクI/Oなどで待たされることなく、アイドル状態で消費した時間の割合
ロードアベレージの推移を見る
ランキューにたまっているプロセスの数、システム上のプロセスサイズ、ロードアベレージなどを確認できる
値の推移を時間とともにおえる
code:sh
sar -q
table:sat -q の項目と説明
runq-sz 実行キューの長さ(実行待ちのプロセス数)
plist-sz プロセス数リストにあるプロセスとスレッド数
ldavg-1 過去1分間のロードアベレージ
ldavg-5 過去5分間のロードアベレージ
ldavg-15 過去15分間のロードアベレージ
メモリの利用状況を見る
時間推移とともに物理メモリがどの程度、どの用途に使われていくかを把握できる。
sar -W と組み合わせればスワップが発生した時の状況も合わせて確認できる
code:sh
sar -r
table:sar -r の項目と説明
kbmemfree 物理メモリの空き容量
kbmemused 使用中の物理メモリ量
memused 物理メモリ使用率
kbbuffers カーネル内のバッファとして利用されている物理メモリの容量
kbcached カーネル内でキャッシュ用メモリとして使用されている物理メモリの容量
kbswpfree スワップ領域の空き容量
mbswpued 使用中のスワップ領域の空き容量
ネットワークデバイスの負荷を見る
code:sh
sar -n DEV
時間を指定して引っ張る
code:sh
sar -s 12:00:00 -e 23:59:59
関連情報
2.3.4. System Activity Reporter (sar) Red Hat Enterprise Linux 7 | Red Hat Customer Portal
sarコマンドでLinuxサーバのシステムモニタリングを行う方法
sarによるボトルネック発見の手順(というかsysstatの使用法)をまとめてみた - end0tknr's kipple - web写経開発