03❌SCENE-002<>(この素晴らしい自己肯定感を)俺たちが育てました、の顔
二人は1回ずつで、私は2回。
ちょっと休憩しようと、そういう雰囲気に自然となって。一息つくと、
「二人ともAVとかみるの? どんなやつ?」
「人が持ってたやつだよ。内容がわかるほどちゃんとは見てない」
「自分たちでは持ってないの?」
「姫がいるのに? 他で抜く理由がないよ。そもそも勃たないだろうし」
「勃たないんだ……」
私とするときはこんなに元気なのに。
「恥ずかしいから、そんなにまじまじと見ないで」
「恥ずかしがるほどのものなの? 比較対象がないからわからないけど、スキンは大きいやつじゃなかった?」
「姫ってほんと、こういうのは恥ずかしがらないよね。下着姿でも平気でそのへんうろうろするし……」
「見られて恥ずかしい体型なんてしてないもの。スキンケアもばっちりだし。見られても恥ずかしくないように努力してるんだから、当たり前でしょ」
完璧なモデル体型とまではいかないけど。お腹周りに余計な脂肪はついていないし、腰はくびれて、胸だって狼と仁のモノを挟めるくらいはある。
労力と結果のバランス的にも、
好きな服を好きなように着れるいまのプロポーションに私は満足していた
むんっ、と見せつけるよう胸を張った私の体に、不埒な男たちの手が伸びてくる。
仁の手は下からすくい上げるよう、ふに……と優しい手つきで胸を触って。
私の背もたれになっていった狼の手は、お腹から外れて膝から太腿にかけてを撫で回した。
二人とこうして過ごした回数が両手の指の数では足りなくもなれば、二人の好みというのも、だんだんわかってくる。
三人でただ眠るときもそうだけど。仁は私と正面から抱き合うのが好きだし、狼は私のことを後ろから捕まえておくのが好きで。私とぺちゃくちゃおしゃべりするのが仁で、黙々と触ってくるのが狼という、二人の役割分担が入れ代わることはほとんどない。
唇同士のキスをする回数は仁の方が多くて、狼は背中に引くほどきすまーくをつけてくる。
本番は狼の方が回数が多くて激しいし、仁は狼と比べて数をこなさない代わりになんだかねちっこい。
何かの拍子に私が泣きだすと二人とも見ていて面白いくらい狼狽するから、なんだかんだ、体力のある男二人をいっぺんに相手にしていても、私の夜の生活は思っていたより平穏だった。