ムライボックス
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MIDI の工作をする際に受信チャネルを固定して実装することがよくあると思う。規格上は16chまで選択できるが、実際に使用者が選択できるようにしようとすると、MIDI受信チャネル変更のためのディップ/ロータリスイッチやソフトウェアUIを用意する必要があって、少々邪魔くさい。DIYerだと「どうせ使うのは自分だけだから」となって、気がつけばMIDI受信チャネル1番固定のシンセやMIDI-CV変換器がいくつも作られることになる(私のことだ)。
DAWやシーケンサと接続してpeer-to-peerで個別に鳴らすぶんには困らないが、人前でデモる状況で、複数のMIDIチャネルで鳴らし分けようとしたときに、これはいかんと気づくのだ(私のことだ)。
DAWからのマルチチャネルMIDI信号を分解して、それぞれチャネル1番にすげ替えて複数出力できる機械があればこれに対応できる、と考えを呟いたのが村井さん。2012年5月頃の話である。その場で「ムライボックス」と通称され、いまや日本のシンセDIY界でそのまま名前として定着した感がある。
そのムライボックスだが、作る人それぞれの仕様がある。持っているMIDI機器の違いや台数、また各々が目指すところが異なるためだ。私のムライボックスは以下のようになっている。
https://gyazo.com/2509bada91368adafb3312caaa4f703f 出力側をドーターボードにした実装
https://gyazo.com/88995b421df90cfb4f4da83146437633 新旧比較
動作の仕組み
MIDI信号をフォトカプラで受け、UARTとしてブローロキャスト
mboxbマイコンがこれを受け、担当するチャネルのMIDI信号をch.1に変換してMIDI送信する
バリエーションとして、担当するチャネルのMIDI信号を、別に設定されたチャネルに変換してMIDI送信する
製作情報
回路図
https://gyazo.com/c2ce1ac5e61f464b9e2f70e2ab449915 https://gyazo.com/4cd8745c6f2458a4199633ab3e2a0086
ソースコード
なんか今見返すと mboxa のソースコードが、昔作った「さん、ハイッ」ペダルのものそのもので、F8 や RUN の信号の手当がなされていないようにみえるので、後日確認する。Chuck.icon 2017/10/21 07:23
FAQ
参考文献
更新履歴
2017/10/21 ページ作成
2019/12/15 新旧比較追加