Chaotic LFO
https://www.youtube.com/watch?v=9TaiAbuhmeA
着想
(2005/05/15)
ディジタル演算によりLFO波形を得る,というところから Rossler や Lorenz の Attractor を Chaotic LFO に繋がる着想を得た
(2005/05/25)
なにも考えずに float で書いたプログラムを動かして、AVRシミュレータで処理時間計測。8MHz で、Lorenz Attractor の 1tick に 388μsec。
値の正規化とクリッピング処理、offset binary 変換(DACのための)をしても 500μsec で1サンプル出力できそう。
(2005/06/05)
ダイナミックレンジの把握(値の正規化のための定数を得る)のために Cygwinのgccで 131072回ほど回してみた。AVR用に書いたものからAVR特有のコードを抜いたもので、変数はfloatとしてある。
table:dt=0.01 の場合
min max
x -20.562366 21.523527
y -27.718489 29.481024
z 0.000000 54.281986
table:dt = 0.001 の場合
max min
x -18.005888 19.980740
y -24.088974 27.858530
z 0.000000 48.872074
max-min値で正規化する方法の他に,もう少しヒストグラムの分布を見てクリップする考えもある.
(2005/06/07)
前回最大値,最小値を表にしてみたが,やはり全体的な分布を見て正規化の値を決めようと思い,グラフ化してみた.
AVR用にgccで書いたものからハードウェア特有の部分を削除して、cygwinのgccで回した結果(前回の値を参考に0-255の範囲に入るよう正規化している)をcygwinのgnuplotで表示してみたものを掲載している。なお dt = 0.001。
案の定、時系列のはじめのほうで大きな値が出ていて、これに引きずられて 8bitのレンジを活かしきれていないように見える。多少クリップしてももう少し広げておこうと思う。
https://gyazo.com/d130fcd08d50f24cda80d7bb022f7f08 縦軸 x , 横軸 時間
https://gyazo.com/e2f7e48d7bd1f9b872ee1aba2ad3e52e 縦軸 y , 横軸 時間
https://gyazo.com/06c1a8629e6bfa2aa21385da534b495b 縦軸 z , 横軸 時間
https://gyazo.com/4902eaa2641715ca0a35ad2ba642ead9 縦軸 y , 横軸 x
https://gyazo.com/a61854257fa56e5530040a4f1a64edc6 縦軸 z , 横軸 x
https://gyazo.com/5cda508feb8c213a5ace981b3fe0b7c3 縦軸 z , 横軸 y
Chaotic LFO1
2005/11/21
https://gyazo.com/e1f1009f9a59ddd90ade8202497054a1
上記の検討を踏まえ,LFOとして実装してみたもの.アナログシンセビルダーズサミットに向けた突貫実装.
マイコン(ATmega88)で演算し,バスI/OでDAコンバータ(AD7528)を介してカオス信号 X,Y,Z,W を得ている.なおWは単なるRamp信号.
なおカオス電圧について色で電圧を表現するためにPICマイコン+フルカラーLEDも併せて実装されている. https://gyazo.com/8a8661fd4987ce3f96d7f61cfc4f5e64
(2023/12/13) 回路図が発掘されたので追記.そのうちにコードも含めて github に置きますかな.下の飛び地のPICは色で電圧を表現するを実装したものを完成済みブロックとして出力チャネルの分だけ置いているという意味合い. Chaotic LFO2
2005/12/14
DACが邪魔くさかったのか経緯は忘れたが,早々にPWM版に着手.
ATmega88のPWMが6chあるので、初期値を変えた2個のカオスジェネレータを載せて x0, y0, z0, x1, y1, z1 として出力させてみた。
https://gyazo.com/4b14e7185c998ca85e6874bec1dfa749 https://gyazo.com/6b7e00f1d2267c8d4564d2e0c7b2da68
上の基板を2枚作成し,Chaotic LFO2 としてモジュール化.右の写真で青パネルのものはCV生成系モジュールとなっており,その一番真ん中寄りのものがChaotic LFO2となっている.ちなみに一番左はMIDI-CV,パッチモジュールを挟んで右隣りがディジタルLFO.2007年アナログシンセビルダーズサミット. https://gyazo.com/8807b1fb219c814f50e2d1bb3235bdac
https://gyazo.com/9bbe11fbbcfc49ff3be66e481b30c9d7