2009年アナログシンセビルダーズサミット
2009/11/23 サミット開催日
2009/11/29 記事執筆
アナログシンセ・ビルダーズサミット2009 報告
以上。
というのじゃあんまりなんで、自分の出品物についていくつか。
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/Chuck/20091117/20091117152545.jpg
MIDI鍵盤からの演奏情報を解釈してリレーを駆動、リレー接点は昔のアナログシンセのキーボード回路(山下シンセのデュアルキーボードユニット)に繋がっている。キーボードのスイッチをリレーに置き換えたということだ。VCOのESM-2を駆動してデモした。
まだバグが残っている。NOTE OFFの認識が抜けているように感じられる動作がある。
サミットまでに積み込めなかった機能がいくつかある。
ひとつはポルタメントコントロールだ。±15V電源で使える128ステップのデジタルポテンショメータ(I/FはSPI)を入手していて、I2CからSPIにブリッジして使おうと考えていたのだけれどソフト書けず、回路いじれずで断念。
もうひとつはI2Cの16bitPWMスレーブをMIDI-CVのピッチ制御に使おうとしていたのがこれまたできなかった。マイコンソフトはできていて、PWMのフィルタの実装まで終わっていたのだけれど…
「リレー50個でMIDI-CVを作りました」だけではサミットの面子に対してはインパクトが小さすぎる。
増築した「2階」を使えるものにしなくては。
MIDI2CV3で使用したリレーはDPDT。MIDI-CV機能に1回路使ったとしてももう1回路が余っている。これを音源のON/OFFに適用してポリ音源にしようというのが「2階」の目的。 #AVR_Organ ワンチップマイコンに音源機能を持たせたものをプログラミングして49個並べました。4オクターブですな。
マイコンが並んで49個の書き込みが終わったのがサミットの数日前。けっこう体力を使い果たしてしまって、音源のミキシング部分を前に作業が滞っていた。チップ部品で実装しようと思い立ち部品を発注して受け取ったのがサミットの前日の夜。サミット当日早朝にハンダ付けを敢行。音は出ると信じてサミット会場に持ち込んだ。
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/Chuck/20091127/20091127044036.jpg photo courtesy to @sweacco (status) MIDI2CV3基板に2階部分をドッキングする。
なんとか音が出てほっとした。
49個のマイコンは CV制御式クロックPLLで作った統一クロックをつないである。CVをぐいっといじると、和音の状態でも一律にピッチが下がっていく。
サミット参加者の皆さんはけっこう面白がって弾いてくださっていたように思う。サミット当日早朝作業で最終ミキサ部分にダイオードクリッパを入れたのも良かったようだ。
オルガンを元にいじった波形テーブルを入れているのだけれど、素音に analogさんのフェイザを繋いだら涙が出るほど楽しい音になった。フェイザを作らなくてはなるまい。
2枚の大基板とかPLL周りとか当ブログでアイテムは全部晒していたのだけど、全部組みあがって全容を現したのがサミット当日だった、という一品。