-1倍から+1倍までゲイン変化するアンプ
https://gyazo.com/55d0e12a36e06a97990412cd0e9edcd0
Moogのコンボシンセあたりによく付いている、CVを-1倍から+1倍に変化させるアンプである。
前にミキサのヘッドアンプを勉強して、アッテネート(減衰)からアンプリファイ(増幅)まで連続可変にする方法は勉強したので、今回は位相を含めて連続可変する取り組みということになる。
http://pbs.twimg.com/media/Bdr1W9JCAAEggpe.jpg
動作の仕組み
原理としては反転アンプと非反転アンプを重ねあわせて構成することになるのだけど、ちょっとゲインの式が複雑。
$ G = - \frac{r R_3}{R_1 (R_4 + r)} + \frac{R_4 (R_2 + R_3)}{R_2 (R_4 + r)}
表計算を使って、トライ&エラーでいろいろと変えながら値を決めたのだけど、変化域を追い込もうとすると、それなりに定数センシティブだったので、合成抵抗にしてE24系列にない値とか使ってます。
この値で、-1.33倍~+1.33倍で、0倍になるのが直線変化のVRを使った時に 34%ぐらいのところ、となった(表計算ソフトで試してみてください)。
シンセのモジュールにして実用する場合は1倍になるように頭でアッテネータ入れたり、CVミキサを入れたり、変化が直線ぽくなるように可変抵抗のカーブを吟味したりするんじゃないかと思うのだけど、まずは素なところを組み上げて検討しました。
Chuck.icon いずれ実測値も掲載したい 2017/10/21 11:16
回路図
https://gyazo.com/32932bdc674eb9c73c5b41bdb5dbe8d7
別案
https://gyazo.com/032b2072b2e2bfb5f9be5d0482ff359d
Chuck.icon 少し考えてみます。
参考文献
三谷政昭, 『IC回路技術基礎講座 NO4 アナログICの応用回路』 IC回路技術基礎講座企画委員会, 2008, パソメディア研究会
更新履歴
2017/10/21 記載開始