『三体』
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三体の第一巻
年始1/1に買って、1/4の帰省帰りで読み終わった。
後書きにとても同感だった。いきなり文革の話であれSFじゃないの?って思ったりしたけど読み進めると怒涛のSFが待っていた。
分量が第二部が五割り増し、第三部は倍らしいので楽しみ。
風景描写をメモに落書きしながら読んだ。
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「レーダー峰は謎に包まれた場所だった。もともと、その険しい峰に名はなかったが、頂上に巨大なパラボラアンテナが建設されたことからそう呼ばれるようになった。」
—『三体』劉 慈欣著
初めて紅岸基地が登場したシーンのはず、レーダー峰と呼ばれていた。
右上は山脈を書いたつもり。くそでかパラボラアンテナに風が当たる低い特有な音がするらしい。
林の中を通って近づいた人が銃撃を受けたけど木のおかげで生き延びた結果、全体を伐採するようになった。
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「ヘリコプターはやはり、彼女を迎えるためだけに飛び立ったわけではなかった。数名の兵士がやってきて、機内からミリタリー・グリーンの貨物箱を運び出した。文潔のそばを通るときも、だれひとり彼女を見ることはなかった。文潔は、雷志成、楊衛寧といっしょに歩きながら、レーダー峰の頂がこんなにも広大だったことをはじめて知った。アンテナの下には小さな白い建物がいくつもあり、巨大なアンテナと比べると、精密につくられた積み木のように見えた。」
—『三体』劉 慈欣著
紅岸基地に文潔(ウェンジェ)が帰ってきたシーン。これからしばらくここで研究を続ける。
ヘリコプターからぞろぞろ人が降りてくるシーンを想像した。
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「構図の中心となる要素は、彼らがいままさに建設工事を進めている超伝導コイルだった。そのコイルは二、三階分の高さがあり、工事はまだ半分しか終わっていない。見たところ、巨大な金属の塊と、くねくね曲がる超低温冷媒のパイプラインとでつくられた怪物のようだった。」
—『三体』劉 慈欣著
クソでかアンテナに続き、クソでかコイルが出てきたシーン。汪淼(ワンミャオ)が担当していた中華二号の話。中華二号の名前がいかにも中国っぽいと思った。
大きく書きすぎたけど、見上げるような迫力を感じたことを残したかった。
超電動にするためにきっと密閉されているんだろうと思ったけどパイプだけかもしれない
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「「違う実験結果を想像してみてください。一回目は白球が黒球をポケットに落とした。二回目は黒球が脇にそれた。三回目は黒球が天井まで飛び上がった。四回目は、黒球がびっくりしたスズメみたいに部屋の中を飛びまわり、最後にあなたの服のポケットに入った。五回目は、アシモフのあの小説(短篇「反重力ビリヤード」)みたいに亜光速ですっ飛んで、ビリヤード台のへりをぶち破り、壁を突き抜け、地球の引力圏を脱出し、ついには太陽系から出てしまった。もしそんなことが起こったら、どう思います?」」
—『三体』劉 慈欣著
粒子加速器の実験結果が実験場所と日時によって変わってしまったことをビリヤードで説明するシーン。
終盤で陽子コンピュータの智子(ソフォン)が結果を変えていたことが分かる。
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「巨大な振り子に囲まれて、夜の闇の中に建っているのは、さらに巨大なピラミッドだった。高い山のようなこのピラミッドこそ、紂王の宮殿だった。」
—『三体』劉 慈欣著
VR三体にログインしたシーン。人力ででっかい振り子を振っていて、中心にピラミッドがある。
エジプト式とアステカ式の違いは分からなかったので何となくで書いた。
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「夕闇のなか、直径九メートルのパラボラアンテナ二十八基が一列に並んでいる。華々しい鋼鉄の植物が列をなしているようだった。その先には、二〇〇六年に建造された、それぞれ直径五十メートルのアンテナを擁する巨大な電波望遠鏡が二台ある。」
—『三体』劉 慈欣著
間違えてアンテナで描いたのは電波望遠鏡だった。奥行き感を出したかったけど無理だった。
望遠鏡の影響でアンテナからの送信が困難になっていることをX〜〜で表したつもり。
https://gyazo.com/b37533b37fc5f120ee1598f577463c64
「「三太陽の日だ──」 汪淼は顔を上げ、彼方を見渡した。すると空中に、三つの巨大な太陽が、見えない軸をめぐってゆっくり回転しているのが見えた。それは、巨大なファンが大地に向けて死の風を吹かせているかのようだった。」
—『三体』劉 慈欣著
三体世界がなぜ三体なのかが判明するシーン。三体問題は読むまで知らなかった。
三太陽のうつ手がないどうしようもなさとおぞましい感じが伝わってきた。
https://gyazo.com/58a3383dee14c48d60c8e31d2f1358d2
「「計算陣形──」 下方の大地では、均一だった方陣の色彩が乱れを見せはじめ、複雑で精緻な回路の構造が浮かび上がってきた。そしてすこしずつ方陣のすべてに回路が充填され、十分後には三十六平方キロメートルに及ぶコンピュータのマザーボードが大地に出現した。」
—『三体』劉 慈欣著
このシーンが一番好き。全て人力でコンピュータを構築する莫迦さと三体人なら頑張ればできそうと思ってしまうぐあいが面白かった。
https://gyazo.com/a01e99536a7e2957d32d40cb9c19e08b
「文潔は黒板に大きな三角形をひとつ描いた。三つの頂点はそれぞれ太陽、地球、木星で、さらにその三辺の上に距離を、地球の頂点にはふたつの到達時刻を記した。電磁波バーストが木星から地球に到達するのにかかる時間は、木星と地球の距離から簡単に計算できる。つづいて、電磁波が木星から太陽へ、さらに太陽から地球へ到達するのにかかる時間を計算したところ、両者の差はまさに十六分四十二秒だった!」
—『三体』劉 慈欣著
太陽が巨大な増幅装置になることが分かるシーン。
木星の電磁波バーストが増幅されて地球まで届いたことが時差から特定できた。
https://gyazo.com/2dcd364c448d887ee8132d5c9152f12a
「岸の斜面に衝突した巨大な船首が急激に変形し、斜面を水のようにやすやすと切り裂いて、土の波が四方八方にあふれた。それと同時に、〈ジャッジメント・デイ〉自体も四十以上のひらべったい板にスライスされて、ばらばらに分かれはじめた。各片の厚さは五十センチ。」
—『三体』劉 慈欣著
スエズ運河と間違えた。仕掛けたのは北アメリカ・南アメリカの間のパナマ運河だった。
パナマ運河の間にナノマテリアルの飛刃(フライングブレード)でできたワイヤーを通して、目的の船を切断して内部の人を倒すシーン。
https://gyazo.com/efc277c206f3ebde75162f150c172f85
「最後には、すべての目がひとつに融合した。その目はあまりにも大きく、まるですべての宇宙が三体世界を見つめる、その視線を体現しているかに見えた。瞳は澄みきって明るく、その中心には太陽が映っている。眼球の広大な表面には、さまざまな色彩が洪水のように流れていた。」
—『三体』劉 慈欣著
三次元に展開してしまった智子が巨大な目になってしまったシーン。中心に太陽があるさまを描きたかった。
智子の活躍をもっとみたい。