第3回 授業メモ
2021.10.18
1. リアペ質問の扱い
質問に細かく答えるのに賛成派と予定されている講義を進めるのに賛成派は半々ぐらいでした。
基本的には、以下の方針で進めることにします。
少なくとも第7回くらいまでは、予定通りに進める。
それ以降はそもそも流動的な予定なので、適宜進行具合を調整する。
答えておいたほうがよい重要な質問があれば、授業の最初に答える。
その他答えたい質問があれば、Scrapboxに回答をまとめる。
授業時間が余ったら、そういう質問を取り上げてしゃべることもある。
とはいえ、特殊講義なので(教科書的な決まったカリキュラムがあるようなものではないので)、Q&Aも含めて、その都度の受講者と教員の関心に沿っていろいろ逸脱することもあると思います。
2. 今日の授業の目標
太字部分の内容を聞かれたら答えられるくらいになれば十分です。
知覚説の基本的な考え方を理解する。
〈うちに見る(seeing-in)〉という概念を理解する。
ゴンブリッチの見解とウォルハイムの見解の違いを理解する。
画像の表面と描写内容の区別を理解する。
3. 知覚説
踏み台としての素朴な類似説(次回に回します)
4. 勉強用の文献
基本文献
E. H. Gombrich, Art and Illusion (New York: Pantheon Books, 1960).
【邦訳】ゴンブリッチ『芸術と幻影』瀬戸慶久訳、岩崎美術社、1979年
邦訳は微妙かつ入手困難。ちゃんと読むなら英語のほうがよい。
Richard Wollheim, Art and Its Object, second edition (Cambridge: Cambridge University Press, 1980).
【邦訳】ウォルハイム『芸術とその対象』松尾大訳、慶應義塾大学出版会、2020年
描写に関係するのは、第2版で追加された補足論文V。
おすすめ文献
その他日本語の参考文献
ステッカー『分析美学入門』森功次訳、勁草書房、2013年、9章