「エッフェル塔を建てよう!」
無線は私を友人たちと結びつけてくれる『エッフェル塔』だ・・・
『私たち全員は、塔を不動の中心としてたえず形を変える、一つの図形を形づくる。エッフェル塔は、友情に満ちているのである』ロラン・バルトの『エッフェル塔』からの一節です。まさに無線は私にとって『エッフェル塔』のようです。というのも、普段の友人たちだけではなく、無線があるからこそ、お会いできた人もたくさんいるからです。
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この独創的な傑作も、1889年の竣工当時は、こんなことわざができたそうです。「エッフェル塔の嫌いなやつは、エッフェル塔に行け」。その理由は「ここがパリの中で、いまいましいエッフェル塔を見なくてすむ唯一の場所だから」と...。
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一月の夜の闇が、その姿をかすませ、見えないようにして、その存在を否定するかに思われるときでも、その頂には二つの小さな灯りがともり、旋回しながら静かにまたたいている。
エッフェル塔は、そうした夜のあいだもずっとそこにあって、私と、塔を見ていることがわかっている私のすべての友人たちを、パリ越しに結びつけてくれる。
私たち全員は、塔を不動の中心としてたえず形を変える、一つの図形を形づくる。エッフェル塔は、友情に満ちているのである。
ロラン・バルト『エッフェル塔』みすず書房 1991
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